カテゴリ: 本家本元

サイード・レザ・ケイハ選手(イラン)の名前が付いた6技を紹介します。
ケイハ選手は白井健三選手の名前が付いた6技と並び6技に自身の名前が付いており世界最多となっています。
6技すべてあん馬で名前が付いており、1種目で自身の名前が付いている技数6は当然ながらこちらも最多となります。

技名
技の内容グループ
難度
ケイハ
両ポメルを挟んで横向き開脚旋回1回ひねり(フルシュピンデル)、(2回以内の旋回で)
F
ケイハ2両ポメルを挟んで横向き開脚旋回1/2ひねり(1/2シュピンデル)C
ケイハ3
両ポメルを挟みながら横向きdsA(ダイレクトシュテクリA)

両ポメルを挟みながらの横向き正面支持から上向き1/4正転向をし、馬端外向きでの縦向き背面支持を経て、
下向き1/4逆転向で最初の横向き正面支持とは反対向きで両ポメルを挟みながらの横向き正面支持

D
ケイハ4両ポメルを越えて縦向き後ろ移動(5馬端~1馬端)をしながら1/2ひねり(1/2シュピンデル)
E
ケイハ5馬端外向き縦向き正面支持から両ポメルを挟んで、開脚旋回1回ひねり(フルシュピンデル)、(2回以内の旋回で)
※ケイハと同一枠

F
ケイハ6
両ポメルを挟みながら馬端中向き、縦向きdsA(ダイレクトシュテクリA) ※ケイハ3と同一枠

馬端中向き、縦向き正面支持から上向き1/4正転向をし、両ポメルを挟みならの横向き背面支持を経て、
下向き1/4逆転向で最初の縦向き正面支持とは反対向きで馬端中向き、縦向き正面支持

D
※動画内ではケイハ4はD難度になっていますが、現在はE難度となっています。
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白井健三選手の名前がついた技は現在、ゆか3技、跳馬3技の合計6技になり、サイード・レザ・ケイハ選手(イラン)と並び世界最多となっています。
リンク切れがあったため動画を貼りなおしました。

1.ゆかの「シライ/グエン(F:後方伸身宙返り4回ひねり)」

映像、発表した大会ともに2013アントワープ世界選手権です。

2.ゆかの「シライ2(F:前方伸身宙返り3回ひねり)」
 
映像は2015豊田国際のものですが、発表した大会は2013アントワープ世界選手権です。

3.ゆかの「シライ3(H:後方伸身2回宙返り3回ひねり=伸身リ・ジョンソン)」

映像は2017モントリオール世界選手権のものですが、発表した大会は2015豊田国際。
シライ3は2015豊田国際で白井健三選手とエディ・ペネフ選手(アメリカ)とクリストファー・レムケス選手(オーストラリア)の3選手が新技申請しましたが、ペネフ選手は実施を回避、レムケス選手は着地姿勢が低くなり手を着いてしまうミスが出たため「伸身リ・ジョンソン」は「シライ3」の名がつきました。
現在試合で成功させたのは白井健三選手とクリストファー・レムケス選手(オーストラリア)のみとなっています。
練習ではエディ・ペネフ選手(アメリカ)、ジェイク・ジャルマン選手(イギリス)、アルチョム・ドルゴプヤト選手(イスラエル)、南一輝選手らがゆかで成功させています。

4.跳馬の「シライ/キム・ヒフン(5.6:伸身ユルチェンコ跳び3回ひねり=ロンダートから後転跳び後方伸身宙返り3回ひねり)」

映像は2016リオ五輪の団体決勝でピタリと着地を決めた実施ですが、発表した大会は2013アントワープ世界選手権です。

5.跳馬の「シライ2(6.0:伸身ユルチェンコ跳び3半回ひねり=ロンダートから後転跳び後方伸身宙返り3回半ひねり)」

映像、発表した大会ともに2016リオ五輪・種目別決勝での実施です。

6.跳馬の「シライ3(5.4:シェルボ跳び2回ひねり=ロンダートから1回ひねり後転跳び後方伸身宙返り2回ひねり)」

映像、発表した大会ともに2017種目別ワールドカップ・メルボルン大会です。
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本家本元のデ・フレイタスです。
平行棒の技で内容は「前振り片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過背面とび懸垂」、難度はD難度になります。
発表者はブラジルのシェーン・デ・フレイタスさん。

技の内容は英語・日本語ともに「前振り片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過背面とび懸垂」ですが、技の動きを細かく文字にすると「前振り片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過~片腕支持1/4ひねり~背面とび1/4ひねり懸垂」というような動きになり「前振り片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立」から「背面とび懸垂」までに1/2ひねりが加わります。

最初がネイサン・ツジ選手(アメリカ)、次がシェーン・デ・フレイタスさんの映像になります。
本家本元と書きましたが、現在40歳のデ・フレイタスさんが実施した映像になります。
動画の右端の中央部にある右矢印をクリックしていただくとデ・フレイタスさんの映像を見ることが出来ます。
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日本人選手の名前が付いている技の一覧です。
一部名前が削除されている技も含みます。
※映像は発表者のものではないことがあります。敬称も省略しています。ご了承ください。
種目技名
技の内容
発表者と映像難度
価値点
ゆかエンドー
後ろとび屈・伸身正面支持臥
遠藤幸雄B

シライ2
前方伸身宙返り3回ひねり
白井健三F

ゴシマ
前方伸身宙返り3回半ひねり
五島誉博 1,2,3G

ツカハラ
後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり
塚原光男
(池谷幸雄)
D

シライ/グエン
後方伸身宙返り4回ひねり
白井健三 1,2
トゥアン・ダット・グエン
F

シライ3
後方伸身2回宙返り3回ひねり(伸身リ・ジョンソン)
白井健三 1,2,3,4H
あん馬ヤマワキ
背面とび横移動(馬端馬背~馬端馬背)
山脇恭二E

コニシ:削除
dsA(ダイレクトシュテクリA)直接
背面とび横移動下向き(ロシアン)90度転向 
小西裕之D
つり輪ナカヤマ
懸垂から伸腕前振り出し(肩が輪の高さ以上)
中山彰規A
ホンマ
前方ほん転逆上がり支持(脚前挙支持)(2秒)
本間二三雄
(ウラジミール・アルティモフ)
B
ヤマワキ
前方かかえ込み2回宙返り懸垂
山脇恭二C
ナカヤマ
背面水平懸垂経過十字(脚前挙)懸垂(2秒)
中山彰規D
タナカ
輪の高さで前方宙返り直接脚上挙十字懸垂(2秒)
田中佑典E
カトウ
後ろ振り上がり脚上挙十字懸垂(2秒)
加藤凌平D
跳馬ヤマシタ:削除
屈身倒立転回とび
山下治廣 1,2
ツカハラ
側転とび1/4ひねり後方かかえ込み宙返り
塚原光男
(クリスティアン・ベルキ)
2.2
カサマツ
側転とび1/4ひねり前方かかえ込み宙返り1/2ひねり
笠松茂2.8
シライ/キム・ヒフン
ロンダート、後転とび後方伸身宙返り3回ひねり
(伸身ユルチェンコとび3回ひねり)
白井健三
キム・ヒフン
5.6
シライ2
ロンダート、後転とび後方伸身宙返り3回半ひねり
(伸身ユルチェンコとび3半回ひねり)
白井健三 1,2,36.0
シライ3
ロンダート、1回ひねり後転とび後方伸身宙返り2回ひねり
(シェルボとび2回ひねり)
白井健三5.4
平行棒カトウ
屈腕前振り上向きとび転向
加藤澤男B
モリスエ
後方棒上かかえ込み2回宙返り腕支持
森末慎二D
ワタナベ
ほん転1/2ひねり腕支持
渡辺光昭
(Zhao Jianguo)
B
ハラダ
前振り上がり後方かかえ込み宙返り1/2ひねり腕支持
原田睦巳D
ヤマワキ
後ろ振り上がり前方かかえ込み5/4宙返り腕支持
山脇恭二C
ケンモツ
後方車輪倒立
監物永三C
グシケン
懸垂前振り後方宙返り1/2ひねり腕支持
具志堅幸司C
タナカ
懸垂前振り1/2ひねり前方2回宙返り腕支持(日本語)
懸垂前振り1/2ひねり前方1回半宙返り腕支持(英語)
田中光F
ヤマムロ
棒下宙返り3/4ひねり単棒横向き倒立経過
軸手を換えて後ろ振り片腕支持3/4ひねり支持
山室光史G
カトウ・ヒロユキ
後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり下り
加藤裕之G
カジタニ:削除
棒端、懸垂前振り後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり下り
梶谷信之
(アレキサンダー・コリバノフ)
D
鉄棒オノ
順手背面懸垂前振り上がり1/2ひねり支持
小野喬B
ヤマワキ
後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂
(伸身マルケロフ)
山脇恭二
(田中和仁)
D
ミヤチ
バーを越えながら、後方伸身2回宙返り2回ひねり懸垂
(伸身コバチ2回ひねり=伸身ブレットシュナイダー)
宮地秀享I
エンドー
前方開脚浮腰回転倒立
遠藤幸雄B
ツカハラ
後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり下り
(月面宙返り、ムーンサルト)
塚原光男C
ワタナベ
後方伸身2回宙返り2回ひねり下り
(伸身新月面宙返り下り)
渡辺光昭E

種目ごとの日本人選手の名前が付いている技数(2018年7月現在)
※名前が削除されている技は含みません。
種目技数
ゆか6
あん馬1
つり輪6
跳馬5
平行棒10
鉄棒6
合計34
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平行棒の「前方かかえ込み2回宙返り1回ひねり下り(G)」がほぼラルデュエトになることを記念して、キューバ選手の技名がついた11技を紹介したいと思います。
なるべく本家本元を紹介しますが、ない技もあります。
11技の内訳はゆか1技、あん馬1技、つり輪0技、跳馬4技、平行棒4技、鉄棒1技になっています。

■ゆか:1技
タマヨ(F:後ろとび1/2ひねり前方伸身2回宙返り)
発表者:チャーリー・タマヨ選手
映像:チャーリー・タマヨ選手

■あん馬:1技
ドリッグス(E:縦向き旋回とび前移動(1馬端~5馬端))
発表者:アベル・ドリッグス選手
映像:アベル・ドリッグス選手

■跳馬:4技
クエルボ(3.2:前転とび1/2ひねり後方かかえ込み宙返り)
発表者:ホルヘ・クエルボ選手
映像:実施選手不明

ローチェ(5.6:前転とび前方かかえ込み2回宙返り)
発表者:ホルヘ・ローチェ選手
映像:ホルヘ・ローチェ選手

ドリッグス(5.6:側転とび1/4ひねり前方伸身宙返り2回ひねり=伸身カサマツとび1回半ひねり)
発表者:アベル・ドリッグス選手
映像:アベル・ドリッグス選手

ロペス(6.0:側転とび1/4ひねり前方伸身宙返り2回半ひねり=伸身カサマツとび2回ひねり)
発表者:エリック・ロペス選手
映像:エリック・ロペス選手

■平行棒:4技
スアレス(C:後方棒上かかえ込み1回半(3/2)宙返り1/2ひねり腕支持)
発表者:カシミロ・スアレス選手
映像:カシミロ・スアレス選手

リチャード(E:前振り上がり片腕支持1回ひねり倒立=アームディアミドフ)
発表者:ロベルト・レオン・リチャード選手
映像:ロベルト・レオン・リチャード選手

テハダ(D:棒下宙返り直接かかえ込み宙返り腕支持)
発表者:ホセ・テハダ選手
映像:アントン・フォキン選手(ウズベキスタン)ペトリックス・バルボサ選手(ブラジル)上田和也選手(日本)

ラルデュエト(G:前方かかえ込み2回宙返り1回ひねり下り)
発表者:マンリケ・ラルデュエト選手
映像:マンリケ・ラルデュエト選手

■鉄棒
スアレス(F:(シュタルダーor足裏支持回転orほん転)から伸身背面とび越し1回ひねり懸垂=伸身ピアッティ1回ひねり)
発表者:カシミロ・スアレス選手
映像:ケリー・ラング選手(アメリカ)森赳人選手(日本) 、ダミエン・ミロット選手(フランス)
※ドラフト版2によるとシュタルダーor足裏支持回転orほん転から始まる手放し技は難度が格上げされるので、2017年からはG難度になるようです。
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本家本元:ファルダン(E:後方屈身3回宙返り下り)、鉄棒の下り技です。
発表者はデンマークのカスパル・ファルダン選手。
動画の説明によると1996年の世界選手権で発表されたようです。
体操競技で唯一の屈身姿勢での3回宙返りです。
「アンドリアノフ(E:後方かかえ込み3回宙返り下り)」と同じE難度なのかという疑問もありますが、新しいルールで難度が上がる可能性もあると思います。
今まで出回っていた映像はこちらだったと思います。


鉄棒の演技の映像を見つけることが出来たので紹介させていただきます。
 
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本家本元のチャリー・タマヨ選手(キューバ)の実施だと思われる「タマヨ(F:後ろとび1/2ひねり前方伸身2回宙返り)」です。
動画の投稿者はおそらくタマヨさん本人だと思われます。
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塚原直也選手(オーストラリア)の名前が付いたつり輪の3技です。
■ツカハラ(E:リー・ニン2(支持後ろ振り出し、背面懸垂前振り上がり)脚上挙十字懸垂)
 

■ツカハラ2(E:伸腕伸身正面水平懸垂経過脚上挙十字懸垂=ピネダ脚上挙十字懸垂) 

■ツカハラ3(D:脚上挙十字懸垂から引き上げ脚上挙支持)

①Ⅲ:リー・ニン(懸垂後ろ振り出し、背面懸垂前振り上がり)脚上挙十字懸垂(D)
②Ⅳ:ツカハラ3(D:脚上挙十字懸垂から引き上げ脚上挙支持)
③Ⅳ:上水平支持(C)
④Ⅰ:屈身ヤマワキ(D:前方屈身2回宙返り懸垂=ジョナサン)
⑤Ⅰ:ヤマワキ(C:前方かかえ込み2回宙返り懸垂)
⑥Ⅲ:ホンマ十字懸垂(D:輪の高さで前方屈身宙返り直接十字懸垂)
⑦Ⅲ:後ろ振り上がり上水平支持(D)
⑧Ⅱ:ほん転逆上がり倒立(C)
⑨Ⅰ:後方車輪(ほん転逆上がり)倒立経過(B)
⑩Ⅴ:後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下り(E:かかえ込み新月面宙返り)
Dスコア:6.1(E1 D5 C3 B1)
Eスコア:7.766
得点:13.866
②の技がツカハラ3です。  
①の技も2015世界選手権で新技申請し、難度認定はされましたが名前は付かなかったようです。 
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平行棒の「後方伸身宙返り2回ひねり下り(D) 」です。
2017-2020の採点規則の草案によるとカンの名前が付くようです。
Kan
おそらくアンドレイ・カン選手(ベラルーシ)が発表者だと思われます。
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本家本元「ニン・レイエス」と「ニン・レイエス2」です。
どちらもオードリーズ・ニン・レイエス選手(ドミニカ)の名前が付いており、あん馬の3/3部分移動技です。

■ニン・レイエス(D:縦向き1/3前移動直ちに2/3縦向き移動1/2ひねり) ※1/2ひねり=1/2シュピンデル
2013世界選手権の予選で実施し、名前が付きました。
 

■ニン・レイエス2(E:縦向き旋回前移動3/3部分1/2ひねり:1馬端~5馬端) ※1/2ひねり=1/2シュピンデル
2014アナデイア国際の予選で実施し、名前が付いたようです。
ニン・レイエス選手の実施を探していてなかなか見つからなかったのですが、今日見つけることが出来ました。
動画は練習映像ですが2014年5月29日に投稿されており、2014アナディア国際と日程が重なっているので会場練習かも知れません。


「ニン・レイエス2」はマイケル・ニューバーガー選手(アメリカ)が2013年に実施し、話題になった技でもあります。
 
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