2022(2023)杭州アジア競技大会の中国代表を見てみるという記事です。
アジア大会の代表は以下の通りです。

張博恒(ジャン・ボーホン)選手
鄒敬園(ゾウ・ジンユェン)選手
肖若騰(シャオ・ルオトン)選手
蘭星宇(ラン・シンイー)選手
林超攀(リン・チャオパン)選手

中国ファンとしては肖若騰選手の代表復帰がとてもうれしく、アジア大会での活躍に期待しています。
林超攀選手の選出には驚きましたが、どんな演技を見せてくれるのか楽しみです。

選手名/種目ゆかあん馬つり輪跳馬平行棒鉄棒
張博恒6.16.0、6.16.0、6.2、6.35.66.46.4
鄒敬園
6.06.3、6.4
6.5、6.9
肖若騰5.9、6.15.85.95.66.15.9
蘭星宇5.55.7、5.96.45.66.14.6
林超攀6.0


6.16.3
合計Dスコア18.017.918.916.819.018.6
18演技の合計Dスコア:109.2
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2023アントワープ世界選手権、中国代表を見てみるという記事です。
中国代表は以下の通りです。

孫煒(スン・ウェイ)選手
侍聡(シー・ツォン)選手
劉洋(リュウ・ヤン)選手
尤浩(ヨウ・ハオ)選手
蘇煒徳(スー・ウェイデェ゛ァ)選手
楊家興(ヤン・ジャシン)選手 ※おそらくリザーブ

今年の中国はアジア大会に力を入れているため張博恒選手と鄒敬園選手は世界選手権には出場しません。
中国としては来年のパリ五輪の代表に入り活躍が期待される侍聡選手と蘇煒徳選手に世界選手権の団体戦を経験させておく意味合いが強いと思いますが、簡単には勝たせてくれない試合になると思います。


選手名/種目ゆかあん馬つり輪跳馬平行棒鉄棒
孫煒5.76.25.95.66.1、6.46.4
侍聡6.05.96.05.66.36.3、6.7
劉洋

6.4


尤浩

6.5、6.7
6.7
蘇煒徳6.35.8?
5.6
6.0
合計Dスコア18.017.918.916.819.418.7
18演技の合計Dスコア:109.7
※赤文字は演技すると予想しているもの。
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鄒敬園(ゾウ・ジンユェン)選手(中国)のあん馬の最新の練習映像です。
動画は早送りになっているので速度調整で0.5にするとちょうどいい速さで見られると思います。

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1正交差(セア)倒立
正交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、反対の腕で下ろして正交差入れ支持
D
2両ポメル上での横向き旋回A
3E難度のフロップ:1ポメル上で4フロップ
シュテクリB→横縦ループ→縦横ループ→シュテクリB
E
4
横向き旋回1回ひねり(2回以内の旋回で):(横向きシュピンデル)D
5ロス:下向き(ロシアン)360°転向3/3部分移動D
6馬端馬背下向き(ロシアン)1080°転向D
7マジャール移動:縦向き旋回前移動3/3部分
1馬端~3あん部馬背~5馬端
D
8シバド移動:縦向き旋回後ろ移動3/3部分
1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端
D
91ポメル上での縦向き旋回(縦縦ループ):(縦向き旋回前移動1/3部分)B
101ポメル上縦向き旋回(縦横ループ)倒立5/4(450°)ひねり3/3部分移動下りE
Dスコア:5.7(E2 D6 B1 A1)
逆交差倒立(C難度)を抜いて、ロス(D難度)を加えて、横向きシュピンデル(D難度)を復活させた構成です。
E難度のフロップの構成やマジャール移動での手のつき方が変わっています。
A難度が入った5.7の構成ですが、団体戦で演技するとしたらここにD難度のコンバインを加えた6.0の構成が一番現実的でしょうか。
鄒敬園選手はブスナリ(F難度)、G難度のコンバイン、ウ・グォニアン(E難度)などの技も実施出来るので、パリまでにさらにDスコアを上げてくる可能性があります。

中国のトップクラスの選手たちはあん馬で積極的にE難度の下り技を実施しており、さらなるDスコアアップを国レベルで進めている印象があります。
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ジェイク・ジャルマン選手(イギリス)の「伸身ミナミ(おそらくI難度相当):後方伸身2回宙返り3回半ひねり」の練習映像です。
助走もそこまで早くなく、ひねり切ってから着地まで余裕がある凄い実施だと思います。
これだけ余裕がある実施を見るともしかしたらジャルマン選手ならゆかでの「後方伸身2回宙返り4回ひねり」が出来てしまうのではないと期待が膨らみます。

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張博恒(ヂャン・ボーホン)選手(中国)の「ヨネクラ」の練習映像です。

ヨネクラ:伸身カサマツ跳び(側転跳び1/4ひねり前方伸身宙返り1/2ひねり)2回半ひねり
Dスコア:6.0
今年は跳馬のアップグレードを考えているとのことですが、やはり「ヨネクラ」でした。
今年のフル構成で跳馬をヨネクラ にすると37.2となり、もはや手が付けられない状態になってきました。
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張博恒(ヂャン・ボーホン)選手(中国)のフル構成36.8を見てみようという記事です。続きを読む
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南一輝選手のゆか、Dスコア7.0の練習映像です。

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度組み合わせ加点
1
ロンダート~後転とび~
後方かかえ込み2回宙返り2回半ひねり:新月面宙返り1/2ひねり

F

2+前方伸身宙返り2回ひねり
D0.2
3
ロンダート~
後方伸身宙返り1回半ひねり

C

4~ゴシマ:前方伸身宙返り3回半ひねりG
5
ロンダート~後転とび~
後方かかえ込み2回宙返り3回ひねり:リ・ジョンソン

G

6正面支持臥から伸腕屈身力倒立
B
7シライ2:前方伸身宙返り3回ひねりF
8
ロンダート~
後方伸身宙返り2回半ひねり

D

9~前方伸身宙返り2回半ひねりE
10
ロンダート~
後方伸身宙返り3回ひねり

D

Dスコア:7.0(G2 F2 E1 D3 C1 B1 CV:0.2)
まるで体操ファンが考えた最強の演技構成のような物凄い高難度の技を連発しています。
終末技は「シライ/グエン:後方伸身宙返り4回ひねり(F難度)」にして7.2まで上げる構想もあるそうです。
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2023中国選手権・鄒敬園(ゾウ・ジンユェン)選手(中国)の演技まとめです。

■予選:平行棒

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1マクーツ
前振り片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過、
軸手を換えて後ろ振り片腕支持3/4ひねり支持
E
2リチャード:(アームディアミドフ)
前振り(腕支持)上がり片腕支持1回ひねり倒立
E
3後方車輪倒立:ケンモツC
4
棒下宙返り1/2ひねり倒立
E
5棒下宙返り倒立D
6ササキ:前方開脚5/4宙返り開脚抜き直接懸垂E
7バブサー
倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、伸身かつ水平位で懸垂
E
8
ティッペルト
倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立
D
9ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持D
10前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり下りE
Dスコア:6.5(E6 D3 C1)
Eスコア:9.450
得点:15.950

■団体決勝
あん馬

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1E難度のコンバイン:1ポメル上で2フロップから下向き(ロシアン)360°転向
横縦ループ→縦横ループ→下向き(ロシアン)360°転向
E
2横向き旋回1回ひねり(2回以内の旋回で):(横向きシュピンデル)D
3トン・フェイ:縦向き~縦向き支持
下向き正転向移動(馬端から両ポメルを越えて下向き(ロシアン)180°転向 )
D
4
1ポメル上での縦向き旋回(縦縦ループ):(縦向き旋回前移動1/3部分)
ブスナリ
1ポメル上縦向き旋回(縦横ループ)倒立1回ひねり3/3部分移動下ろして開脚旋回
B
F
5
正交差(セア)倒立
正交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、反対の腕で下ろして正交差入れ支持
D
6E難度のフロップ:1ポメル上で4フロップ
横縦ループ→縦横ループ→シュテクリB→シュテクリB
E
7馬端馬背下向き(ロシアン)1080°転向D
8マジャール移動:縦向き旋回前移動3/3部分
1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端
D
9シバド移動:縦向き旋回後ろ移動3/3部分
1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端
D
101ポメル上縦向き旋回(縦横ループ)倒立5/4(450°)ひねり3/3部分移動下りE
Dスコア:6.5(F1 E3 D6)
Eスコア:6.950
得点:13.450
「ブスナリ」やE難度の下り技などを取り入れた6.5の構成を披露しました。
EコンバインをGコンバインにする、ウ・グォニアンを取り入れるなどまだまだDスコアを上げることは出来そうなのでパリ五輪では種目別金メダルを狙いに行くのかも知れません。

平行棒

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1ツォラキディス:(アームマクーツ)
前振り(腕支持)上がり片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過、
軸手を換えて後ろ振り片腕支持3/4ひねり支持
G
2マクーツ
前振り片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過、
軸手を換えて後ろ振り片腕支持3/4ひねり支持
E
3リチャード:(アームディアミドフ)
前振り(腕支持)上がり片腕支持1回ひねり倒立
E
4
後方車輪倒立:ケンモツ
棒下宙返り1/2ひねり倒立
C
E
5棒下宙返り単棒縦向き倒立D
6ササキ:前方開脚5/4宙返り開脚抜き直接懸垂E
7バブサー
倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、伸身かつ水平位で懸垂
E
8
ティッペルト
倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立
D
9ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持D
10前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり下りE
Dスコア:6.9(G1 F1 E4 D4)
Eスコア:9.050
得点:15.950
D難度の「棒下宙返り単棒縦向き倒立」になってしまい「単棒ヒーリー」へ繋げられませんでしたが、ついに「シャルロ~単棒ヒーリー」を実戦投入するようです。
もし成功させられればDスコアは7.1になります。

■種目別決勝
あん馬:4位

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1正交差(セア)倒立
正交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、反対の腕で下ろして逆交差入れ支持
D
2逆交差(セア)倒立
逆交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、反対の腕で下ろして正交差入れ支持
C
3両ポメル上での横向き旋回A
4
E難度のフロップ:1ポメル上で4フロップ
横縦ループ→縦横ループ→シュテクリB→シュテクリB
E
5D難度のコンバイン:1ポメル上で2フロップから下向き(ロシアン)180°転向
横縦ループ→縦横ループ→下向き(ロシアン)180°転向
D
6馬端馬背下向き(ロシアン)1080°転向D
7マジャール移動:縦向き旋回前移動3/3部分
1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端
D
8シバド移動:縦向き旋回後ろ移動3/3部分
1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端
D
91ポメル上での縦向き旋回(縦縦ループ):(縦向き旋回前移動1/3部分)B
101ポメル上縦向き旋回(縦横ループ)倒立5/4(450°)ひねり3/3部分移動下りE
Dスコア:5.6(E2 D5 C1 B1 A1)
Eスコア:8.633
得点:14.233
団体決勝とは打って変わってDスコアを抑えた構成にしてきました。
余裕のある演技です。
団体戦で演技するとしたら6.1あたりで落ち着くのではないかと思います。

平行棒:1位

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1マクーツ
前振り片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過、
軸手を換えて後ろ振り片腕支持3/4ひねり支持
E
2リチャード:(アームディアミドフ)
前振り(腕支持)上がり片腕支持1回ひねり倒立
E
3後方車輪倒立:ケンモツC
4
棒下宙返り1/2ひねり倒立
E
5棒下宙返り倒立D
6ササキ:前方開脚5/4宙返り開脚抜き直接懸垂E
7バブサー
倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、伸身かつ水平位で懸垂
E
8
ティッペルト
倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立
D
9ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持D
10前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり下りE
Dスコア:6.5(E6 D3 C1)
Eスコア:9.466
得点:15.966
団体決勝では7.1の構成に挑戦しましたが種目別決勝では6.5の構成でした。
実施はいつも通り素晴らしいです。
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2023中国選手権・種目別決勝、張博恒(ヂャン・ボーホン)選手(中国)のつり輪・平行棒・鉄棒の演技です。

■つり輪:3位

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1ヤン・ミンヨン(後転上水平支持)
後方伸腕伸身逆上がり上水平支持
E
2後方伸腕伸身逆上がり中水平支持:後転中水平支持E
3後方け上がり中水平支持E
4ジョナサン(屈身ヤマワキ):前方屈身2回宙返り懸垂
D
5ヤマワキ:前方かかえ込み2回宙返り懸垂
C
6後ろ振り上がり上水平支持
D
7アザリアン(後転十字懸垂):後方伸腕伸身逆上がり十字懸垂D
8ホンマ十字懸垂:肩が輪の高さで前方屈身宙返り直接十字懸垂D
9
後ろ振り上がり倒立
後方車輪(ほん転逆上がり)倒立経過
C
B
10後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下り:(新月面宙返り下り)
E
Dスコア:6.2(E4 D4 C2)
Eスコア:8.266
得点:14.266
全体に力技の姿勢は良好だと思います。
今後の張博恒選手の課題は着地かなと思います。

■平行棒:3位

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1シャルロ:棒下宙返り単棒縦向き倒立(静止1秒)E
2ベジェナル(単棒ヒーリー):単棒倒立から後ろ振り片腕支持1回ひねり支持
E
3リチャード:(アームディアミドフ)
前振り(腕支持)上がり片腕支持1回ひねり倒立
E
4後方車輪倒立:ケンモツC
5棒下宙返り倒立D
6前方開脚5/4宙返り開脚抜き腕支持:(爆弾カット)D
7
バブサー
倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、伸身かつ水平位で懸垂
E
8ティッペルト:倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立D
9ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持D
10前方かかえ込み宙返り1/2ひねり後方かかえ込み宙返り下りE
Dスコア:6.4(E5 D4 C1)
Eスコア:8.500
得点:14.900
着地以外は素晴らしい実施だと思います。

■鉄棒:1位

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度組み合わせ加点
1後ろ振り上がり倒立A
2アドラー1回ひねり両逆手倒立
前方浮腰回転振り出し1回ひねり両逆手倒立
E
3アドラー1/2ひねり倒立:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立D
4カッシーナ:伸身コールマン
バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂
G
5伸身トカチェフ:懸垂前振り伸身背面とび越し懸垂D
6倒立から後方浮腰回転後ろ振り出し順手背面懸垂C
7順手背面車輪:(チェコ式車輪)D
8ケステ:順手背面懸垂前振り上がり後方浮腰回転倒立C
9シュタルダー:後方開脚浮腰回転倒立B
10後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:ワタナベ(伸身新月面宙返り下り)E
Dスコア:5.8(G1 E2 D3 C2 B1 A1)
Eスコア:8.400
得点:14.200
「アドラー1/2ひねり倒立」からの「コールマン」を抜いてA難度が入った5.8の構成です。
着地を止めたいところでしたが、乱れてしまいました。
張博恒選手の今後の課題は着地だと思います。
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2023中国選手権・個人総合決勝、5位の肖若騰(シャオ・ルオトン)選手(中国)の演技です。続きを読む
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