現在の内村航平選手の鉄棒のDスコアを2013-2016でのルールで計算してみるという企画です。
ニュースなどでリオ五輪の種目別鉄棒の金メダリスト、ファビアン・ハンビュヘン選手(ドイツ)と現在の内村航平選手との得点を比較するということをしていますし、これから2021東京五輪へ向けて増えていくと推測されますが、ルールが変わっているので単純には比較出来ません。
ですのでこの記事で比較して、現在の内村航平選手の鉄棒がどれだけ凄いか再確認しておきたいと思います。
まずはハンビュヘン選手(ドイツ)のリオ五輪・種目別決勝鉄棒での演技から。
Dスコア:7.3(G1 F1 E2 D5 C1 CV:0.1)
Eスコア:8.466
得点:15.766
Dスコアは7.3です。
そして内村航平選手の2021NHK杯での演技を2013-2016でのルールでDスコア計算します。
赤い文字が変更されている箇所になります。
Dスコア:6.6→7.3(H1 G1 F1 E1 D4 C1 B1 CV:0.1 +グループ得点2.0→2.5)
Eスコア:8.733
得点:15.333→16.033
現在の内村航平選手のDスコアを2013-2016のルールで計算するとコールマンがE難度からF難度となり0.1、アドラー1回ひねり片逆手倒立+ヤマワキで組み合わせ加点0.1、グループ得点で0.5の合計0.7上がることになりDスコアは7.3となり、当時のハンビュヘン選手と並ぶことになります。
内村航平選手はこの高難度の構成を2020 Friendship and Solidarity competitionから2021NHK杯までの6試合で安定して実施しており、これは本当に凄いことだとしか言いようがありません。
この6.6の構成で演技した時にニュースなどでリオ五輪と比較するようなことがありましたらプラス0.7をすると当時の点数と比較することが出来ます。
ちなみに当時の世界最高Dスコアはエプケ・ゾンダーランド選手(オランダ)のDスコア7.7でした。
動画は2014南寧世界選手権で金メダルを獲得した演技です。
Dスコア:7.7(G1 F1 E4 D3 C1 CV:0.4)
Eスコア:8.525
得点:16.225
これは現在のルールに換算すると7.1となり変わらず世界最高Dスコアとなります。
ゾンダーランド選手は2017-2021のルールでこの構成をまだ実施していませんが、内村航平選手はゾンダーランド選手が7.1の構成を2021東京五輪でやってくると予想しているふしがあります。
最大のライバルとなるゾンダーランド選手への対策として内村航平選手が今後どのような構成でDスコアを上げていくのかにも注目が集まります。
ニュースなどでリオ五輪の種目別鉄棒の金メダリスト、ファビアン・ハンビュヘン選手(ドイツ)と現在の内村航平選手との得点を比較するということをしていますし、これから2021東京五輪へ向けて増えていくと推測されますが、ルールが変わっているので単純には比較出来ません。
ですのでこの記事で比較して、現在の内村航平選手の鉄棒がどれだけ凄いか再確認しておきたいと思います。
まずはハンビュヘン選手(ドイツ)のリオ五輪・種目別決勝鉄棒での演技から。
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 | 組み合わせ加点 |
---|---|---|---|---|
1 | Ⅱ | カッシーナ:伸身コールマン バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂 | G | |
2 | Ⅱ | コールマン バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂 | F | |
3 | Ⅱ | 伸身トカチェフ:懸垂前振り伸身背面とび越し懸垂 | D | |
4 | Ⅰ | +リバルコ:後方とび車輪1回半ひねり大逆手 | D | 0.1 |
5 | Ⅳ | アドラー1回ひねり片逆手倒立 前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立 | D | |
6 | Ⅱ | +ヤマワキ(伸身コスミック):後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂 | D | 0.1 |
7 | Ⅲ | シュタルダーとび1回半ひねり大逆手:シュタルダーリバルコ 後方開脚浮腰回転倒立とび1回半ひねり大逆手 | E | |
8 | Ⅳ | アドラー1/2ひねり倒立:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立 | D | |
9 | Ⅰ | クースト:後方とび車輪1回ひねり(ホップターン) | C | |
10 | Ⅴ | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:ワタナベ(伸身新月面宙返り下り) | E |
Eスコア:8.466
得点:15.766
Dスコアは7.3です。
そして内村航平選手の2021NHK杯での演技を2013-2016でのルールでDスコア計算します。
赤い文字が変更されている箇所になります。
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 | 組み合わせ加点 |
---|---|---|---|---|
1 | Ⅱ | ブレットシュナイダー:コバチ2回ひねり バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり懸垂 | H | |
2 | Ⅱ | カッシーナ:伸身コールマン バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂 | G | |
3 | Ⅱ | コールマン バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂 | E→F | |
4 | Ⅲ | シュタルダーとび1回半ひねり片大逆手 後方開脚浮腰回転倒立とび1回半ひねり片大逆手 | D | |
5 | Ⅲ→Ⅳ | アドラー1回ひねり片逆手倒立 前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立 | D | |
6 | Ⅱ | +ヤマワキ(伸身コスミック):後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂 | D | 0.0→0.1 |
7 | Ⅲ | エンドー:前方開脚浮腰回転倒立 | B | |
8 | Ⅲ→Ⅳ | アドラー1/2ひねり倒立:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立 | D | |
9 | Ⅰ | クースト:後方とび車輪1回ひねり(ホップターン) | C | |
10 | Ⅳ→Ⅴ | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:ワタナベ(伸身新月面宙返り下り) | E |
Eスコア:8.733
得点:15.333→16.033
現在の内村航平選手のDスコアを2013-2016のルールで計算するとコールマンがE難度からF難度となり0.1、アドラー1回ひねり片逆手倒立+ヤマワキで組み合わせ加点0.1、グループ得点で0.5の合計0.7上がることになりDスコアは7.3となり、当時のハンビュヘン選手と並ぶことになります。
内村航平選手はこの高難度の構成を2020 Friendship and Solidarity competitionから2021NHK杯までの6試合で安定して実施しており、これは本当に凄いことだとしか言いようがありません。
この6.6の構成で演技した時にニュースなどでリオ五輪と比較するようなことがありましたらプラス0.7をすると当時の点数と比較することが出来ます。
ちなみに当時の世界最高Dスコアはエプケ・ゾンダーランド選手(オランダ)のDスコア7.7でした。
動画は2014南寧世界選手権で金メダルを獲得した演技です。
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 | 組み合わせ加点 |
---|---|---|---|---|
1 | Ⅲ | エンドー1回ひねり大逆手:前方開脚浮腰回転倒立1回ひねり大逆手 | D | |
2 | Ⅱ | カッシーナ(伸身コールマン) バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂 | G | |
3 | Ⅱ | +コバチ:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り懸垂 | D | 0.2 |
4 | Ⅱ | コールマン:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂 | F | |
5 | Ⅱ | +ゲイロード2:バーを越えながら、後方屈身2回宙返り1/2ひねり懸垂 | E | 0.2 |
6 | Ⅳ | アドラー1回ひねり両逆手倒立 前方浮腰回転振り出し1回ひねり両逆手倒立 | E | |
7 | Ⅳ | アドラー1/2ひねり倒立:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立 | D | |
8 | Ⅲ | シュタルダーとび1回半ひねり大逆手(シュタルダーリバルコ) 後方開脚浮腰回転倒立とび1回半ひねり大逆手 | E | |
9 | Ⅰ | クースト:後方とび車輪1回ひねり(ホップターン) | C | |
10 | Ⅴ | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:ワタナベ(伸身新月面宙返り下り) | E |
Eスコア:8.525
得点:16.225
これは現在のルールに換算すると7.1となり変わらず世界最高Dスコアとなります。
ゾンダーランド選手は2017-2021のルールでこの構成をまだ実施していませんが、内村航平選手はゾンダーランド選手が7.1の構成を2021東京五輪でやってくると予想しているふしがあります。
最大のライバルとなるゾンダーランド選手への対策として内村航平選手が今後どのような構成でDスコアを上げていくのかにも注目が集まります。