2016リオ五輪の注目選手を紹介していきたいシリーズです。
1回目は2015世界選手権・種目別決勝のつり輪で金メダルに輝き2015世界選手権種目別決勝のメダリスト枠でリオ五輪出場が決定しているエレフテリオス・ペトロウニアス選手(ギリシャ)です。
2013コトブス国際の予選の演技を見た植松鉱治さんが「えげつないやつ」、内村航平選手が「ヤバい」と称しツイッター上でやりとりした選手です。(現在はどちらのツイートも見られないようです)
その演技がこちら。
 
①Ⅳ:後転中水平支持(F:ゆっくりと後方伸腕伸身逆上がり中水平支持)
②Ⅲ:ホンマ十字懸垂(D:輪の高さで前方屈身宙返り直接十字懸垂)
③Ⅳ:十字懸垂から伸腕伸身力十字倒立(E)
④Ⅰ:屈身ヤマワキ(D:前方屈身2回宙返り懸垂=ジョナサン)
⑤Ⅲ:後ろ振り上がり上水平支持(D)
⑥Ⅲ:後ろ振り上がり中水平支持(E)
⑦Ⅳ:ナカヤマ十字懸垂(D:背面水平懸垂経過十字懸垂)
○Ⅰ:ヤマワキ(C:前方かかえ込み2回宙返り懸垂)
⑧Ⅲ:後ろ振り上がり十字倒立(D)
⑨Ⅱ:後ろ振り上がり倒立(C)
○Ⅰ:後方車輪(ほん転逆上がり)倒立(B)
⑩Ⅴ:後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(F:伸身新月面宙返り下り)
Dスコア:7.0(F2 E2 D4 C1)
Eスコア:9.150
得点:16.150
現在のつり輪の世界最高Dスコア7.0を世界で一番最初に実施しました。
この衝撃的な演技で体操ファンの知名度が急上昇し、2013年は「えげつないやつさん」、現在は「ペトちゃん」などの愛称で親しまれていて、日本でもファンが多い選手だと思います。 

2015年はヨーロッパ選手権、世界選手権で金メダルに輝き、現在はこのDスコア6.8の構成を実施しています。
2015世界選手権・種目別決勝つり輪の演技です。
   
①Ⅳ:後転上水平支持(E:ゆっくりと後方伸腕伸身逆上がり上水平支持=ヤン・ミンヨン)
②Ⅳ:背面水平懸垂経過から引き上げ中水平支持(E)
③Ⅳ:後転中水平支持(F:ゆっくりと後方伸腕伸身逆上がり中水平支持)
④Ⅱ:ほん転逆上がり倒立(C)
⑤Ⅲ:後ろ振り上がり上水平支持(D)
⑥Ⅳ:ナカヤマ十字懸垂(D:背面水平懸垂経過十字懸垂)
⑦Ⅲ:ホンマ十字懸垂(D:輪の高さで前方屈身宙返り直接十字懸垂)
⑧Ⅰ:屈身ヤマワキ(D:前方屈身2回宙返り懸垂=ジョナサン)
⑨Ⅱ:後ろ振り上がり倒立(C)
⑩Ⅴ:後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下り(E:かかえ込み新月面宙返り)
Dスコア:6.8(F1 E3 D4 C2)
Eスコア:9.000
得点:15.800 

ペトロウニアス選手は自身の名前が付く技も持っています。
「伸腕伸身正面水平懸垂経過十字倒立(E)」という技で、2014年のコリアカップやヨーロッパ選手権で実施しましたが、現在は実施していません。
 

2012ロンドン五輪・種目別決勝つり輪、2013世界選手権・種目別決勝つり輪で金メダルを獲得したアルトゥール・ナバレッテ・ザネッティ選手(ブラジル)はペトロウニアス選手をライバルに挙げています。
リオ五輪で「体操を見てみよう」と思っている方は、内村航平選手が「ヤバい」と言ったエレフテリオス・ペトロウニアス選手(ギリシャ)に是非、注目してみてください!