2021東京五輪の団体日本代表のDスコアとメダルの色を考えてみるという記事です。
団体戦の日本代表は橋本大輝選手、萱和磨選手、谷川航選手、北園丈琉選手の4人に決定しました。
4選手がオールラウンダーで合計Dスコア36.0超えという凄いメンバーとなりました。
下の表で私が予想している中国代表のDスコアと並んでいます。
※中国代表のDスコア変更と橋本大輝選手のあん馬のDスコアを確定、つり輪の演技者を橋本大輝選手から北園丈琉選手へ変更し、更新しました。
■日本代表
※赤文字は演技すると予想しているもの。
■中国代表
※赤文字は演技すると予想しているもの。
■日本対中国の試合展開
条件1:日本中国ともにミスのない18演技を揃えるものとする。
条件2:中国の合計Dスコアは110.6、日本は橋本大輝選手のあん馬が6.5で合計Dスコア110.6と仮定する。
条件3:ロシアはダラロヤン選手がアキレス腱断裂からどこまで復活出来るのか予想は出来ませんが、日本と中国のDスコアには大きな差が生じているため金メダル争いは事実上日本と中国になると予想する。
①ゆか:ほぼ同等。
②あん馬:ほぼ同等、あん馬で落下のない演技を揃えられるかが勝敗の分け目に直結するので序盤にくる最大の山場となる。
③つり輪:中国がDスコアで0.2上回り実施も中国の方が上である。
実施次第ではあるが1.5点程度中国がリードする展開が予想される。
④跳馬:日本がDスコアで0.8上回り、谷川航選手と北園丈琉選手が着地を狙いに行ける実施を期待できる。
しかし中国も質の高いロペスを3本揃えてくるので点差は縮まるがこの時点で中国が0.5点程度リードする展開に。
⑤平行棒:中国が日本を引き離しにくる。
ご存じ平行棒の神・鄒敬園(ゾウ・ジンユアン/スウ・ケイエン)選手が本来の演技が出来れば16.300、肖若騰(シャオ・ルオテン/ショウ・ジャクトウ)選手、林超攀(リン・チャオパン/リン・チョウハン)選手も15点台を出す実力があり平行棒だけで日本に2点以上リードする可能性がある。
⑥鉄棒:日本が中国をDスコアで0.3上回り追い上げる展開となる。
しかしつり輪と平行棒での点差が重くのしかかり、大逆転は叶わず中国が金メダル、日本は銀メダル。
日本と中国はDスコアがほぼ同じと推測されます。
そうなると平行棒の神・鄒敬園選手の存在が大きすぎるため私の試算では中国がEスコアで1点の半ば程度リードすると予想しています。
しかし、1点の半ば程度の差は本番の実施次第で結果はまったく予想できないとも言えます。
ですので体操ニッポンとしては厳しい戦いになることが予想されますが、ミスのない18演技を揃えて着地まで狙いに行った素晴らしい演技を出すことが出来れば十分に金メダルは射程圏内だと思います。
今回は各種目を☆の数で評価して行きたいと思います。
赤い星5つ★★★★★が最高評価です。(例外あり)
■ゆか
#1 橋本大輝選手
Dスコア:6.2(G1 E1 D3 C5 CV:0.3)
Eスコア:8.800
得点:15.000
#2 谷川航選手
Dスコア:6.0(F1 E1 D3 C5 CV:0.2)
Eスコア:8.500
得点:14.500
#3 北園丈琉選手
Dスコア:6.2(F1 E2 D3 C4 CV:0.2)
Eスコア:8.233
得点:14.433
評価:★★★★★
ゆかは中国と同等で最高評価です。
■あん馬
#1 萱和磨選手
演技順は適当ですがあん馬の最初の演技者は絶対に失敗しない萱選手に務めていただきたいです。
続く橋本選手、北園選手を勇気づける気迫のこもった演技に期待しています。
#2 橋本大輝選手
Dスコア:6.5(E5 D5)
#3 北園丈琉選手
Dスコア:6.0(E4 D4 B2)
Eスコア:8.733
得点:14.733
評価:★★★★☆
Dスコアは中国と同等ですが、実施は中国が上回るので★4の評価です。
しかし萱選手は絶対に落下しない安定感があるので4.5相当でもいいかと思います。
■つり輪
#1 北園丈琉選手
Dスコア:5.8(F2 D3 C4 B1)
Eスコア:8.133
得点:13.933
冒頭に後転中水平を実施し、Dスコアを0.2上げて来ました。
後転中水平は少し体が下がり気味の実施でまだこれから精度を高めていく段階のように見えます。
着地まで狙いに行った実施が求められます。
#2 萱和磨選手
#3 谷川航選手
Dスコア:6.0(F1 E2 D3 C4)
Eスコア:8.200
得点:14.200
評価:★★★☆☆
現在の日本のウィークポイントであるつり輪は★3の評価です。
■跳馬
#1 橋本大輝選手
ヨネクラ(ロペスハーフ):伸身カサマツ跳び(側転跳び1/4ひねり前方伸身宙返り1/2ひねり)2回半ひねり
Dスコア:6.0
Eスコア:9.233
得点:15.233
団体金を狙いに行くには跳馬で攻める必要があるので、橋本大輝選手にはヨネクラを実施してもらいたいです。
#2 北園丈琉選手
ヨー2:前転跳び前方伸身宙返り2回半ひねり
Dスコア:5.6
Eスコア:9.100
得点:14.700
#3 谷川航選手
リ・セグァン2:前転跳び前方屈身2回宙返り1/2ひねり(屈身ドラグレスク)
Dスコア:6.0
Eスコア:9.533
得点:15.533
評価:★★★★★★(例外の星6)
橋本大輝選手と谷川航選手が6.0の技を跳び、北園丈琉選手が5.6を跳べるという驚異的な跳馬を実現させているので例外の星6評価です。
さらに谷川航選手と北園丈琉選手は着地まで狙いに行けるので試合展開によっては逆転の期待がかかります。
■平行棒
#1 萱和磨選手
#2 北園丈琉選手
Dスコア:6.3(F1 E3 D4 C2)
Eスコア:8.600
得点:14.900
#3 谷川航選手
Dスコア:6.4(F1 E3 D5 C1)
Eスコア:8.433
得点:14.833
評価:★★★★☆
団体戦としてはとても強い3選手ですが、中国が強すぎるので星4評価です。
■鉄棒
#1 萱和磨選手
Dスコア:6.1(E3 D5 C2)
Eスコア:8.433
得点:14.533
#2 北園丈琉選手
Dスコア:6.2(G1 E2 D4 C3)
Eスコア:8.433
得点:14.633
#3 橋本大輝選手
Dスコア:6.5(G1 E3 D4 C1 B1 CV:0.2)
Eスコア:8.500
得点:15.000
橋本大輝選手で始まり橋本大輝選手で終わるエースとしての期待を込めました。
新世代の栄光の架け橋を期待しています。
評価:★★★★★
鉄棒は最高評価です。
特に橋本大輝選手には大きな期待がかかります。
■総合評価:★★★★☆
中国と並ぶところまでDスコアを上げることが出来たのは驚異的です。
しかし平行棒の神・鄒敬園選手の存在が体操ニッポン最大の壁となります。
日本としてはつり輪の強化と鄒敬園選手対策をどうするのかが団体金メダルへの大きな課題となると思います。
団体戦の日本代表は橋本大輝選手、萱和磨選手、谷川航選手、北園丈琉選手の4人に決定しました。
4選手がオールラウンダーで合計Dスコア36.0超えという凄いメンバーとなりました。
下の表で私が予想している中国代表のDスコアと並んでいます。
※中国代表のDスコア変更と橋本大輝選手のあん馬のDスコアを確定、つり輪の演技者を橋本大輝選手から北園丈琉選手へ変更し、更新しました。
■日本代表
選手名/種目 | ゆか | あん馬 | つり輪 | 跳馬 | 平行棒 | 鉄棒 | 個人の合計Dスコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
橋本大輝 | 6.2 | 6.5 | 5.6 | 6.0 | 6.2 | 6.5(6.7) | 37.0 |
萱和磨 | 5.9 | 6.4(6.6) | 6.1 | 5.6 | 6.3 | 6.1 | 36.4 |
谷川航 | 6.0 | 5.9 | 6.0 | 6.0 | 6.4 | 5.8 | 36.0 |
北園丈琉 | 6.2 | 6.0 | 5.8 | 5.6 | 6.3 | 6.2 | 36.1 |
3演技の合計Dスコア | 18.4 | 18.9 | 17.9 | 17.6 | 19.0 | 18.8 | 18演技の合計Dスコア 110.6 |
■中国代表
選手名/種目 | ゆか | あん馬 | つり輪 | 跳馬 | 平行棒 | 鉄棒 | 個人の合計Dスコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
肖若騰 | 6.3 | 6.4 | 6.0 | 5.6 | 6.4 | 6.0 | 36.7 |
孫煒 | 6.0 | 6.4 | 6.1 | 5.6 | 6.5 | 6.2 | 36.8 |
鄒敬園 | 4.6 | 6.1 | 6.0 | 4.8 | 6.9 | 4.3 | 32.7 |
林超攀 | 6.3 | 5.6 | 5.6 | 5.6 | 6.4 | 6.3 | 35.8 |
3演技の合計Dスコア | 18.6 | 18.9 | 18.1 | 16.8 | 19.7 | 18.5 | 18演技の合計Dスコア 110.6 |
■日本対中国の試合展開
条件1:日本中国ともにミスのない18演技を揃えるものとする。
条件2:中国の合計Dスコアは110.6、日本は橋本大輝選手のあん馬が6.5で合計Dスコア110.6と仮定する。
条件3:ロシアはダラロヤン選手がアキレス腱断裂からどこまで復活出来るのか予想は出来ませんが、日本と中国のDスコアには大きな差が生じているため金メダル争いは事実上日本と中国になると予想する。
①ゆか:ほぼ同等。
②あん馬:ほぼ同等、あん馬で落下のない演技を揃えられるかが勝敗の分け目に直結するので序盤にくる最大の山場となる。
③つり輪:中国がDスコアで0.2上回り実施も中国の方が上である。
実施次第ではあるが1.5点程度中国がリードする展開が予想される。
④跳馬:日本がDスコアで0.8上回り、谷川航選手と北園丈琉選手が着地を狙いに行ける実施を期待できる。
しかし中国も質の高いロペスを3本揃えてくるので点差は縮まるがこの時点で中国が0.5点程度リードする展開に。
⑤平行棒:中国が日本を引き離しにくる。
ご存じ平行棒の神・鄒敬園(ゾウ・ジンユアン/スウ・ケイエン)選手が本来の演技が出来れば16.300、肖若騰(シャオ・ルオテン/ショウ・ジャクトウ)選手、林超攀(リン・チャオパン/リン・チョウハン)選手も15点台を出す実力があり平行棒だけで日本に2点以上リードする可能性がある。
⑥鉄棒:日本が中国をDスコアで0.3上回り追い上げる展開となる。
しかしつり輪と平行棒での点差が重くのしかかり、大逆転は叶わず中国が金メダル、日本は銀メダル。
日本と中国はDスコアがほぼ同じと推測されます。
そうなると平行棒の神・鄒敬園選手の存在が大きすぎるため私の試算では中国がEスコアで1点の半ば程度リードすると予想しています。
しかし、1点の半ば程度の差は本番の実施次第で結果はまったく予想できないとも言えます。
ですので体操ニッポンとしては厳しい戦いになることが予想されますが、ミスのない18演技を揃えて着地まで狙いに行った素晴らしい演技を出すことが出来れば十分に金メダルは射程圏内だと思います。
今回は各種目を☆の数で評価して行きたいと思います。
赤い星5つ★★★★★が最高評価です。(例外あり)
■ゆか
#1 橋本大輝選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 | 組み合わせ加点 |
---|---|---|---|---|
1 | Ⅲ | ロンダート~後転とび~ リ・ジョンソン:後方かかえ込み2回宙返り3回ひねり | G | |
2 | Ⅱ | 前方伸身宙返り1回ひねり | C | |
3 | Ⅱ | +前方伸身宙返り2回半ひねり | E | 0.1 |
4 | Ⅲ | ロンダート~ 後方伸身宙返り2回半ひねり | D | |
5 | Ⅱ | +前方伸身宙返り2回ひねり | D | 0.2 |
6 | Ⅲ | ロンダート~ 後方伸身宙返り1回半ひねり | C | |
7 | Ⅱ | 〜前方伸身宙返り1回半ひねり | C | |
8 | Ⅲ | ロンダート~ 後方伸身宙返り2回ひねり | C | |
9 | Ⅰ | 開脚座から伸腕屈身力十字倒立 | C | |
10 | Ⅲ | ロンダート~ 後方伸身宙返り3回ひねり | D |
Eスコア:8.800
得点:15.000
#2 谷川航選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 | 組み合わせ加点 |
---|---|---|---|---|
1 | Ⅱ | 前方伸身宙返り2回ひねり | D | |
2 | Ⅱ | +前方伸身宙返り1回半ひねり | C | 0.1 |
3 | Ⅱ | 前方屈身2回宙返り1/2ひねり | F | |
4 | Ⅱ | 前方屈身2回宙返り | E | |
5 | Ⅰ | マンナ:脚上挙支持(脚が水平) | C | |
6 | Ⅰ | 開脚座から伸腕屈身力十字倒立 | C | |
7 | Ⅲ | ロンダート~ 後方伸身宙返り2回ひねり | C | |
8 | Ⅲ | ロンダート~後転とび~ 後方伸身宙返り2回半ひねり | D | |
9 | Ⅱ | +前方伸身宙返り1回ひねり | C | 0.1 |
10 | Ⅲ | ロンダート~後転とび~ 後方伸身宙返り3回ひねり | D |
Eスコア:8.500
得点:14.500
#3 北園丈琉選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 | 組み合わせ加点 |
---|---|---|---|---|
1 | Ⅱ | 前方屈身2回宙返り1/2ひねり | F | |
2 | Ⅲ | ロンダート~後転とび~ 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり:(新月面宙返り) | E | |
3 | Ⅱ | 前方伸身宙返り2回半ひねり | E | |
4 | Ⅲ | ロンダート~ 後方伸身宙返り1回半ひねり | C | |
5 | Ⅱ | +前方伸身宙返り2回ひねり | D | 0.1 |
6 | Ⅰ | フェドルチェンコ:下向き(ロシアン)1080°転向 | C | |
7 | Ⅰ | マンナ 脚上挙支持:脚が水平、2秒 | C | |
8 | Ⅲ | ロンダート~ 後方伸身宙返り2回半ひねり | D | |
9 | Ⅱ | +前方伸身宙返り1回ひねり | C | 0.1 |
10 | Ⅲ | ロンダート~後転とび~ 後方伸身宙返り3回ひねり | D |
Eスコア:8.233
得点:14.433
評価:★★★★★
ゆかは中国と同等で最高評価です。
■あん馬
#1 萱和磨選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 |
---|---|---|---|
1 | Ⅰ | 正交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、反対の腕で下ろして正交差入れ支持:正交差(セア)倒立 | D |
2 | Ⅱ | 逆交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、反対の腕で下ろして正交差入れ支持:逆交差(セア)倒立 | D |
3 | Ⅱ | E難度のフロップ:1ポメル上で4フロップ 横から横でシュテクリB→横縦ループ→縦横ループ→横から横でシュテクリB | E |
4 | Ⅱ | D難度のコンバイン:1ポメル上で2フロップから下向き(ロシアン)180°転向 横縦ループ→縦横ループ→下向き(ロシアン)180°転向 | D |
5 | Ⅲ | トン・フェイ:縦向き~横向き支持 下向き正転向移動:1馬端で縦向き~5馬端で横向き支持 ポメルまたはポメル間に着手なしで下向き(ロシアン)270°転向 | D |
6 | Ⅲ | ウ・グォニアン:下向き(ロシアン)720°転向3/3部分移動 | E |
7 | Ⅲ | ロス:下向き(ロシアン)360°転向3/3部分移動 | D |
8 | Ⅲ | 開脚マジャール移動:縦向き開脚旋回前移動3/3部分(1馬端~3あん部馬背~5馬端) | E |
9 | Ⅲ | 開脚シバド移動:縦向き開脚旋回後ろ移動3/3部分(1馬端~3あん部馬背~5馬端) | E |
10 | Ⅳ | 1ポメル上縦向き旋回(縦横ループ)倒立3/4(270°)ひねり3/3部分移動下り | D |
Dスコア:6.4(E4 D6)
Eスコア:8.466
得点:14.866
続く橋本選手、北園選手を勇気づける気迫のこもった演技に期待しています。
#2 橋本大輝選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 |
---|---|---|---|
1 | Ⅱ | アイヒホルン 横向き開脚旋回1回ひねり移動(2回以内の旋回で逆馬端へ移動し再び戻る) | E |
2 | Ⅱ | 横向き開脚旋回1回ひねり(2回以内の旋回で):横向き開脚旋回シュピンデル | D |
3 | Ⅰ | 逆交差(セア)倒立:逆交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、反対の腕で下ろして正交差入れ支持 | D |
4 | Ⅱ | E難度のフロップ:1ポメル上で4フロップ 横から横でシュテクリB→横縦ループ→縦横ループ→横から横でシュテクリB | E |
5 | Ⅱ | D難度のコンバイン:1ポメル上で2フロップから下向き(ロシアン)180°転向 横縦ループ→縦横ループ→下向き(ロシアン)180°転向 | D |
6 | Ⅲ | トン・フェイ:縦向き~横向き支持 下向き正転向移動:1馬端で縦向き~5馬端で横向き支持 ポメルまたはポメル間に着手なしで下向き(ロシアン)270°転向 | D |
7 | Ⅲ | ロス:下向き(ロシアン)360°転向3/3部分移動 | D |
8 | Ⅲ | 開脚マジャール移動:縦向き開脚旋回前移動3/3部分(1馬端~3あん部馬背~5馬端) | E |
9 | Ⅲ | 開脚シバド移動:縦向き開脚旋回後ろ移動3/3部分(1馬端~3あん部馬背~5馬端) | E |
10 | Ⅳ | 1ポメル上縦向き旋回(縦横ループ)倒立5/4(450°)ひねり3/3部分移動下り | E |
Eスコア:8.750
得点:15.250
2021全日本種目別選手権の予選では「トン・フェイ」のところで「ウ・グォニアン(E)」を実施していたので、最大で6.6の構成を狙っていると予測します。
個人的には団体戦におけるあん馬は攻める種目ではなく落下するリスクの少ない安全な構成で確実にまとめることを優先したいですが、中国には平行棒の神・鄒敬園(ゾウ・ジンユアン/スウ・ケイエン)選手がいるのでその対策としてリスクをとってでも橋本大輝選手のあん馬は攻めた構成で勝負に出てほしいと考えています。
2021全日本種目別選手権の予選では「トン・フェイ」のところで「ウ・グォニアン(E)」を実施していたので、最大で6.6の構成を狙っていると予測します。
個人的には団体戦におけるあん馬は攻める種目ではなく落下するリスクの少ない安全な構成で確実にまとめることを優先したいですが、中国には平行棒の神・鄒敬園(ゾウ・ジンユアン/スウ・ケイエン)選手がいるのでその対策としてリスクをとってでも橋本大輝選手のあん馬は攻めた構成で勝負に出てほしいと考えています。
#3 北園丈琉選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 |
---|---|---|---|
1 | Ⅰ | 逆交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、反対の腕で下ろして逆交差入れ支持:逆交差(セア)倒立 | D |
2 | Ⅱ | フクガ(チェコ式ケーレ):両ポメル上で下向き(ロシアン)180°転向 | B |
3 | Ⅱ | アイヒホルン 横向き開脚旋回1回ひねり移動(2回以内の旋回で逆馬端へ移動し再び戻る) | E |
4 | Ⅱ | 横向き開脚旋回1回ひねり(2回以内の旋回で):横向き開脚旋回シュピンデル | D |
5 | Ⅲ | 開脚シバド移動:縦向き開脚旋回後ろ移動3/3部分(1馬端~3あん部馬背~5馬端) | E |
6 | Ⅱ | 縦向き開脚旋回1回ひねり(2回以内の旋回で):縦向き開脚旋回シュピンデル | D |
7 | Ⅲ | 開脚マジャール移動:縦向き開脚旋回前移動3/3部分(1馬端~3あん部馬背~5馬端) | E |
8 | Ⅲ | ウルジカ2:開脚旋回1回ひねりをしながら縦向き後ろ移動3/3部分(2回以内の旋回で) 1馬端~3あん部馬背~5馬端 | E |
9 | Ⅲ | 縦向き開脚旋回前移動1/2部分 | B |
10 | Ⅳ | 下向き逆移動(逆リア)180°転向倒立3/4(270°)ひねり3/3部分移動下り | D |
Eスコア:8.733
得点:14.733
評価:★★★★☆
Dスコアは中国と同等ですが、実施は中国が上回るので★4の評価です。
しかし萱選手は絶対に落下しない安定感があるので4.5相当でもいいかと思います。
■つり輪
#1 北園丈琉選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 |
---|---|---|---|
1 | Ⅱ | ゆっくりと後方伸腕伸身逆上がり中水平支持:(後転中水平支持) | F |
2 | Ⅱ | ナカヤマ十字懸垂:背面水平懸垂経過十字懸垂 | D |
3 | Ⅲ | ホンマ十字懸垂:輪の高さで前方屈身宙返り直接十字懸垂 | D |
4 | Ⅰ | ヤマワキ:前方かかえ込み2回宙返り懸垂 | C |
5 | Ⅲ | 後ろ振り上がり開脚上水平支持 | C |
6 | Ⅰ | ほん転逆上がり倒立 | C |
7 | Ⅰ | 屈身ヤマワキ:ジョナサン=前方屈身2回宙返り懸垂 | D |
8 | Ⅰ | 後ろ振り上がり倒立 | C |
9 | Ⅰ | 後方車輪(ほん転逆上がり)倒立経過 | B |
10 | Ⅳ | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:(伸身新月面宙返り下り) | F |
Eスコア:8.133
得点:13.933
冒頭に後転中水平を実施し、Dスコアを0.2上げて来ました。
後転中水平は少し体が下がり気味の実施でまだこれから精度を高めていく段階のように見えます。
着地まで狙いに行った実施が求められます。
#2 萱和磨選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 |
---|---|---|---|
1 | Ⅱ | ゆっくりと後方伸腕伸身逆上がり中水平支持:(後転中水平支持) | F |
2 | Ⅲ | 後方け上がり中水平支持 | E |
3 | Ⅱ | ナカヤマ十字懸垂:背面水平懸垂経過十字懸垂 | D |
4 | Ⅰ | ヤマワキ:前方かかえ込み2回宙返り懸垂 | C |
5 | Ⅰ | 屈身ヤマワキ:ジョナサン=前方屈身2回宙返り懸垂 | D |
6 | Ⅲ | ホンマ十字懸垂:輪の高さで前方屈身宙返り直接十字懸垂 | D |
7 | Ⅲ | 後ろ振り上がり開脚上水平支持 | C |
8 | Ⅰ | ほん転逆上がり倒立 | C |
9 | Ⅰ Ⅰ | 後ろ振り上がり倒立 後方車輪(ほん転逆上がり)倒立経過 | C |
10 | Ⅳ | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:(伸身新月面宙返り下り) | F |
Dスコア:6.1(F2 E1 D3 C4)
Eスコア:8.133
得点:14.233
#3 谷川航選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 |
---|---|---|---|
1 | Ⅱ | ゆっくりと後方伸腕伸身逆上がり中水平支持:(後転中水平支持) | F |
2 | Ⅲ | 後方け上がり中水平支持 | E |
3 | Ⅱ | ナカヤマ十字懸垂:背面水平懸垂経過十字懸垂 | D |
4 | Ⅰ | 後ろ振り上がり倒立 | C |
5 | Ⅰ | ヤマワキ:前方かかえ込み2回宙返り懸垂 | C |
6 | Ⅰ | 屈身ヤマワキ:ジョナサン=前方屈身2回宙返り懸垂 | D |
7 | Ⅲ | ホンマ十字懸垂:肩が輪の高さで前方屈身宙返り直接十字懸垂 | D |
8 | Ⅲ | 後ろ振り上がり開脚上水平支持 | C |
9 | Ⅰ Ⅰ | ほん転逆上がり倒立 後方車輪(ほん転逆上がり)倒立経過 | C |
10 | Ⅳ | 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下り:(かかえ込み新月面宙返り下り) | E |
Eスコア:8.200
得点:14.200
評価:★★★☆☆
現在の日本のウィークポイントであるつり輪は★3の評価です。
■跳馬
#1 橋本大輝選手
ヨネクラ(ロペスハーフ):伸身カサマツ跳び(側転跳び1/4ひねり前方伸身宙返り1/2ひねり)2回半ひねり
Dスコア:6.0
Eスコア:9.233
得点:15.233
団体金を狙いに行くには跳馬で攻める必要があるので、橋本大輝選手にはヨネクラを実施してもらいたいです。
#2 北園丈琉選手
ヨー2:前転跳び前方伸身宙返り2回半ひねり
Dスコア:5.6
Eスコア:9.100
得点:14.700
#3 谷川航選手
リ・セグァン2:前転跳び前方屈身2回宙返り1/2ひねり(屈身ドラグレスク)
Dスコア:6.0
Eスコア:9.533
得点:15.533
評価:★★★★★★(例外の星6)
橋本大輝選手と谷川航選手が6.0の技を跳び、北園丈琉選手が5.6を跳べるという驚異的な跳馬を実現させているので例外の星6評価です。
さらに谷川航選手と北園丈琉選手は着地まで狙いに行けるので試合展開によっては逆転の期待がかかります。
■平行棒
#1 萱和磨選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 |
---|---|---|---|
1 | Ⅱ | 後ろ振り(腕支持)上がり前方屈身宙返り支持(ホンマ、ソニック) | D |
2 | Ⅰ | ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持 | D |
3 | Ⅲ | 棒下宙返り1/2ひねり倒立 | E |
4 | Ⅲ | 棒下宙返り倒立 | D |
5 | Ⅰ | 前方開脚5/4宙返り開脚抜き腕支持(爆弾カット) | D |
6 | Ⅲ | バブサー 倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、 伸身かつ水平位で懸垂 | E |
7 | Ⅲ | ティッペルト 倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立 | D |
8 | Ⅰ | 前振り1/4ひねり単棒横向き倒立(Dツイスト) | D |
9 | Ⅲ | 単棒横向き前方浮腰上がり脚前挙支持経過横向き倒立 | C |
10 | Ⅳ | 前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり下り | F |
Dスコア:6.3(F1 E2 D6 C1)
Eスコア:8.266
得点:14.566
#2 北園丈琉選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 |
---|---|---|---|
1 | Ⅱ | 後ろ振り(腕支持)上がり前方屈身宙返り支持(ホンマ、ソニック) | D |
2 | Ⅰ | ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持 | D |
3 | Ⅲ | 棒下宙返り1/2ひねり倒立 | E |
4 | Ⅲ | 棒下宙返り倒立 | D |
5 | Ⅰ | ササキ:前方開脚5/4宙返り開脚抜き直接懸垂 | E |
6 | Ⅰ | 前振り1/2ひねり倒立:(ツイスト) | C |
7 | Ⅲ | 後方車輪倒立:ケンモツ | C |
8 | Ⅲ | ティッペルト 倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立 | D |
9 | Ⅲ | バブサー 倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、 伸身かつ水平位で懸垂 | E |
10 | Ⅳ | 前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり下り | F |
Eスコア:8.600
得点:14.900
#3 谷川航選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 |
---|---|---|---|
1 | Ⅱ | 後ろ振り(腕支持)上がり前方屈身宙返り支持(ホンマ、ソニック) | D |
2 | Ⅰ | ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持 | D |
3 | Ⅱ | 前振り(腕支持)上がり1/2ひねり倒立:アームツイスト | E |
4 | Ⅲ | 棒下宙返り1/2ひねり倒立 | E |
5 | Ⅲ | 棒下宙返り倒立 | D |
6 | Ⅲ | モイ:懸垂前振り上がり支持 | C |
7 | Ⅲ | バブサー 倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、伸身かつ水平位で懸垂 | E |
8 | Ⅲ | ティッペルト 倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立 | D |
9 | Ⅰ | 前方開脚5/4宙返り開脚抜き腕支持:(爆弾カット) | D |
10 | Ⅳ | 前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり下り | F |
Eスコア:8.433
得点:14.833
評価:★★★★☆
団体戦としてはとても強い3選手ですが、中国が強すぎるので星4評価です。
■鉄棒
#1 萱和磨選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 | 組み合わせ加点 |
---|---|---|---|---|
1 | Ⅱ | ムニョス/ポッツォ 後ろ振り上がり伸身とび越し1回ひねり片大逆手懸垂後ろ振り上がり倒立 | E | |
2 | Ⅲ | アドラー1回ひねり両逆手倒立 前方浮腰回転振り出し1回ひねり両逆手倒立 | E | |
3 | Ⅲ | アドラー1/2ひねり倒立:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立 | D | |
4 | Ⅱ | 伸身トカチェフ:懸垂前振り伸身背面とび越し懸垂 | D | |
5 | Ⅱ | トカチェフ:懸垂前振り開脚背面とび越し懸垂 | C | |
6 | Ⅱ | リンチ 懸垂前振り開脚背面とび越し1/2ひねり片大逆手懸垂後ろ振り上がり倒立 | D | |
7 | Ⅱ | ヤマワキ(伸身コスミック):後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂 | D | |
8 | Ⅲ | 倒立から後方浮腰回転後ろ振り出し順手背面懸垂 | C | |
9 | Ⅰ Ⅲ | 順手背面車輪:(チェコ式車輪) シュタルダー:後方開脚浮腰回転倒立 | D | |
10 | Ⅳ | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:ワタナベ(伸身新月面宙返り下り) | E |
Eスコア:8.433
得点:14.533
#2 北園丈琉選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 | 組み合わせ加点 |
---|---|---|---|---|
1 | Ⅱ Ⅲ | ヤマワキ(伸身コスミック):後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂 エンドー:前方開脚浮腰回転倒立 | D | |
2 | Ⅲ | アドラー1/2ひねり倒立:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立 | D | |
3 | Ⅱ | カッシーナ:伸身コールマン バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂 | G | |
4 | Ⅱ | コールマン バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂 | E | |
5 | Ⅲ | 倒立から後方浮腰回転後ろ振り出し順手背面懸垂 | C | |
6 | Ⅰ | 順手背面車輪:(チェコ式車輪) | D | |
7 | Ⅲ | ケステ:順手背面懸垂前振り上がり後方浮腰回転倒立 | C | |
8 | Ⅱ | 伸身トカチェフ:懸垂前振り伸身背面とび越し懸垂 | D | |
9 | Ⅱ | トカチェフ:懸垂前振り開脚背面とび越し懸垂 | C | |
10 | Ⅳ | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:ワタナベ(伸身新月面宙返り下り) | E |
Eスコア:8.433
得点:14.633
#3 橋本大輝選手
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 | 組み合わせ加点 |
---|---|---|---|---|
1 | Ⅲ | アドラー1/2ひねり倒立:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立 | D | |
2 | Ⅱ | カッシーナ:伸身コールマン バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂 | G | |
3 | Ⅱ | コールマン バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂 | E | |
4 | Ⅱ | 伸身トカチェフ:懸垂前振り伸身背面とび越し懸垂 | D | |
5 | Ⅱ | +リンチ 懸垂前振り開脚背面とび越し1/2ひねり片大逆手懸垂後ろ振り上がり倒立 | D | 0.2 |
6 | Ⅲ | アドラー1回ひねり両逆手倒立 前方浮腰回転振り出し1回ひねり両逆手倒立 | E | |
7 | Ⅱ | ヤマワキ(伸身コスミック):後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂 | D | |
8 | Ⅲ | シュタルダー:後方開脚浮腰回転倒立 | B | |
9 | Ⅰ | クースト:後方とび車輪1回ひねり(ホップターン) | C | |
10 | Ⅳ | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:ワタナベ(伸身新月面宙返り下り) | E |
Eスコア:8.500
得点:15.000
橋本大輝選手で始まり橋本大輝選手で終わるエースとしての期待を込めました。
新世代の栄光の架け橋を期待しています。
評価:★★★★★
鉄棒は最高評価です。
特に橋本大輝選手には大きな期待がかかります。
■総合評価:★★★★☆
中国と並ぶところまでDスコアを上げることが出来たのは驚異的です。
しかし平行棒の神・鄒敬園選手の存在が体操ニッポン最大の壁となります。
日本としてはつり輪の強化と鄒敬園選手対策をどうするのかが団体金メダルへの大きな課題となると思います。
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