2016リオ五輪・個人総合決勝、2連覇の内村航平選手の演技です。
■ゆか
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技順グループ
技と技の内容(通称など)難度組み合わせ加点

1


ロンダート~後転とび~
後方伸身宙返り3回半ひねり:ゴンザレス

E

2
+前方伸身宙返り1回半ひねりC0.1
3前方かかえ込み宙返り1回ひねりC
4+前方伸身宙返り2回半ひねりE0.1
5
ロンダート~後転とび~
後方伸身宙返り2回半ひねり

D

6+前方伸身宙返り2回ひねりD0.2
7
ロンダート~後転とび~
後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり:(かかえ込み新月面宙返り)

E

8フェドルチェンコ:下向き(ロシアン)1080°転向
C
9
ロンダート~後転とび~
トーマス転:後ろび1回半ひねり前方かかえ込み宙返り転

D

10
ロンダート~後転とび~
後方伸身宙返り3回ひねり

D

Dスコア:6.9(E3 D4 C3 CV:0.4)
Eスコア:8.866
得点:15.766(個人総合決勝24選手中1位の得点) 
「後方伸身宙返り3回ひねり(D)」の着地を決め素晴らしいスタート切りました。

■あん馬
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技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1逆交差(セア)倒立:逆交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、下ろして逆交差入れ支持
D
2両ポメル上での横向き旋回
A
31ポメル上での縦向き旋回:縦横ループ
B
4E難度のフロップ:1ポメル上で4フロップ
横横でシュテクリB→横縦ループ→縦横ループ→横横でシュテクリB
E
5D難度のコンバイン:1ポメル上で2フロップから下向き(ロシアン)180°転向
横縦ループ→縦横ループ→下向き(ロシアン)180°転向
D
6ロス:下向き(ロシアン)360°転向3/3部分移動D
7ウ・グォニアン:下向き(ロシアン)720°転向3/3部分移動E
8
マジャール移動:縦向き旋回前移動3/3部分
1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端
D
9シバド移動:縦向き旋回後ろ移動3/3部分
1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端
D
10dsA(ダイレクトシュテクリA)倒立3/4(270°)ひねり3/3部分移動下りD
Dスコア:6.2(E2 D6 B1 A1)
Eスコア:8.700
得点:14.900(個人総合決勝24選手中4位の得点)
全体を通して素晴らしい演技だと思いますが「逆交差(セア)倒立(D)」が倒立位まで行かなかったので角度減点、「1ポメル上での縦向き旋回(B)」と「E難度のフロップ(E)」でも旋回に若干のふらつきが見られたためか点数は15点台に乗りませんでした。

■つり輪
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技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1後ろ振り上がり中水平支持E
2
け上がり支持~
中水平支持:(け上がり中水平支持)
A
D
3後方伸腕伸身逆上がり(後転)十字懸垂:アザリアンD
4後ろ振り上がり倒立
C
5屈身ヤマワキ:前方屈身2回宙返り懸垂=ジョナサンD
6ヤマワキ:前方かかえ込み2回宙返り懸垂C
7ホンマ十字懸垂:輪の高さで前方屈身宙返り直接十字懸垂D
8ほん転逆上がり倒立C
9後方車輪(ほん転逆上がり)倒立経過B
10後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下り:(かかえ込み新月面宙返り下り)E
Dスコア:6.2(E2 D4 C3 B1)
Eスコア:8.533
得点:14.733(個人総合決勝24選手中4位の得点) 
いつも通りの素晴らしい実施で着地も腰が高い位置で決めましたが、Eスコアは思ったより伸びませんでした。

■跳馬
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リー・シャオペン(ロンダートから1/2ひねり前転跳び前方伸身宙返り2回半ひねり)
Dスコア:6.2
Eスコア:9.366
得点:15.566(個人総合決勝24選手中1位の得点) 
着地姿勢が少し低くなってしまいましたが、弾む程度で抑えた素晴らしい実施だと思います。

■平行棒
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技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1マクーツ
前振り片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過、
軸手を換えて後ろ振り片腕支持3/4ひねり支持
E
2ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持D
3棒下宙返り1/2ひねり倒立E
4棒下宙返り倒立
D
5屈身ベーレ:懸垂前振り(後方車輪)後方屈身2回宙返り腕支持E
6ハラダ:前振り(腕支持)上がり後方かかえ込み宙返り1/2ひねり腕支持
(アームライヘルト)
D
7モリスエ:棒上後方かかえ込み2回宙返り腕支持D
8後方車輪から後方かかえ込み宙返り1/2ひねり腕支持:(車輪ライヘルト)D
9前方開脚5/4宙返り開脚抜き腕支持:(爆弾カット)D
10後方屈身2回宙返り下りD
Dスコア:6.8(E3 D7)
Eスコア:8.800(個人総合決勝24選手中7位の得点) 
得点:15.600
個人的に心配していた「棒下宙返り1/2ひねり倒立(E)」でしたが問題なく決め、淡々と技を繰り出しました。
着地は両足で跳ねてしましましたが、演技内容は素晴らしいと思います。

■鉄棒
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技順グループ
技と技の内容(通称など)難度組み合わせ加点
1屈身コバチ:バーを越えながら、後方屈身2回宙返り懸垂E
2カッシーナ(伸身コールマン)
バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂
G
3シュタルダーとび1回半ひねり片大逆手
後方開脚浮腰回転倒立とび1回半ひねり片大逆手
D
4アドラー1/2ひねり倒立:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立D
5+コールマン:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂F0.1
6アドラー1回ひねり片逆手倒立
前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立
D
7+ヤマワキ(伸身コスミック)
後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂
D0.1
8エンドー:前方開脚浮腰回転倒立B
9クースト:後方とび車輪1回ひねり(ホップターン)C
10後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:ワタナベ(伸身新月面宙返り下り)
E
Dスコア:7.1(G1 F1 E2 D4 C1 B1 CV:0.2)
Eスコア:8.700
得点:15.800(個人総合決勝24選手中1位の得点) 
合計Dスコア40.1の構成を完璧に実施してきたオレグ・ベルニャイエフ選手(ウクライナ)に0.901もの差を付けられた状況での鉄棒の演技になりました。
鉄棒だけを見れば内村航平選手はDスコア7.1、オレグ・ベルニャイエフ選手(ウクライナ)はDスコア6.5で内村航平選手が0.6上回り、Eスコアも“物凄く精度の高いいつも通り”の実施が出来て、着地を止める事が出来れば十分に逆転の可能性があり勝つためには完璧な演技を求められる状況で、素晴らしい演技を見せました。
「エンドー(B)」でぎっくり腰になってしまった後での「伸身新月面宙返り下り(E)」の腰の位置が高い完璧な着地は奇跡としか言えないと思います。
私はこの演技を見た時に塚原直也さんの「ここまで凄いと……体操の神様に愛されている」という言葉が脳裏に浮かびました。
まさに体操の神様に愛された内村航平選手は神懸かり的な素晴らしい演技を実施し、五輪個人総合の2連覇という大偉業を達成しました。

合計Dスコア:39.4(ゆか6.9、あん馬6.2、つり輪6.2、跳馬6.2、平行棒6.8、鉄棒7.1) 
合計Eスコア:52.965
合計得点:92.365
今まで2015全日本シニア選手権、2015世界選手権の予選と団体決勝、2016全日本個人総合選手権決勝、2016NHK杯・個人総合決勝、リオ五輪の団体決勝と39.4の構成の実施を6回試みましたが通して成功したのは2016NHK杯・個人総合決勝の1回のみという事、リオ五輪の予選と団体決勝で計12演技した疲労も考慮すると、正直なところ特に跳馬の「リー・シャオペン」と平行棒の「棒下宙返り1/2ひねり倒立(E)」と鉄棒の「アドラー1回ひねり片逆手倒立(D)」の実施には少し不安がありました。

しかしそんな私の不安などまったく当たらず、7回目の39.4の構成を完璧に実施し“これぞ内村航平”という素晴らしい体操を見せ、最高の挑戦者オレグ・ベルニャイエフ選手(ウクライナ)を上回りリオ五輪個人総決勝を制しました。