2015世界選手権・予選、個人総合1位の内村航平選手の演技です。
■跳馬
■平行棒
考えられる可能性としては「マクーツ(E)」の停滞が少しだけ長いので難度不認定となり「前振り(腕支持)上がり(A)」が10技に入るというものですが、そうなるとDスコア6.4になるのでこのDスコアはよく分からないというのが正直なところです。
6.8を狙った構成で実施は素晴らしいと思います。
■鉄棒
得点:15.366
■ゆか
前演技者の早坂尚人選手の採点に時間がかかりおよそ12分間待たされての演技開始となりました。
その影響からか「かかえ込み新月面宙返り(E)」で姿勢が低くなり手をつくミス、さらに「トーマス転(D)」では「いつもより力が入らず頭の方から刺さってしまって、少し脳震盪になりかけた」とインタビューで語っており、最後の「後方伸身宙返り3回ひねり(D)」は気力で踏ん張りなんとか技を決めたそうです。
■あん馬
脳震盪になりかけたあとのあん馬でしたが、「自分の中でも自信はかなりあったので、いつも通りしっかり旋回を回せば落ちることはないだろうなと思っていたので、練習通りという感じで、凄く良かったと思います」の言葉通りの素晴らしい演技で乗り切りました。
■つり輪
得点:14.800
つり輪でもいつも通りの実施で予選を乗り切りました。
合計Dスコア:39.1(ゆか6.9、あん馬6.2、つり輪6.2、跳馬6.2、平行棒6.5、鉄棒7.1)
予定としてはDスコア39.4で挑んだ予選でしたが、平行棒で「マクーツ(E)」が認定されず39.1となりました。
リー・シャオペン(ロンダートから1/2ひねり前転跳び前方伸身宙返り2回半ひねり)
Dスコア:6.2
Eスコア:9.433
得点:15.633
素晴らしいとしか言えない実施です。得点:15.633
■平行棒
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 |
---|---|---|---|
1 | Ⅰ | マクーツ 前振り片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過、 軸手を換えて後ろ振り片腕支持3/4ひねり支持 | E |
2 | Ⅰ | ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持 | D |
3 | Ⅳ | 棒下宙返り1/2ひねり倒立 | E |
4 | Ⅳ | 棒下宙返り倒立 | D |
5 | Ⅲ | 屈身ベーレ:懸垂前振り(後方車輪)後方屈身2回宙返り腕支持 | E |
6 | Ⅱ | ハラダ:前振り(腕支持)上がり後方かかえ込み宙返り1/2ひねり腕支持 (アームライヘルト) | D |
7 | Ⅰ | モリスエ:棒上後方かかえ込み2回宙返り腕支持 | D |
8 | Ⅲ | 後方車輪から後方かかえ込み宙返り1/2ひねり腕支持:(車輪ライヘルト) | D |
9 | Ⅰ | 前方開脚5/4宙返り開脚抜き腕支持:(爆弾カット) | D |
10 | Ⅴ | 後方屈身2回宙返り下り | D |
Dスコア:6.5(E3 D7)
Eスコア:8.966
得点:15.466
E3 D7の6.8に見えますがDスコアは6.5でした。Eスコア:8.966
得点:15.466
考えられる可能性としては「マクーツ(E)」の停滞が少しだけ長いので難度不認定となり「前振り(腕支持)上がり(A)」が10技に入るというものですが、そうなるとDスコア6.4になるのでこのDスコアはよく分からないというのが正直なところです。
6.8を狙った構成で実施は素晴らしいと思います。
■鉄棒
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 | 組み合わせ加点 |
---|---|---|---|---|
1 | Ⅱ | 屈身コバチ:バーを越えながら、後方屈身2回宙返り懸垂 | E | |
2 | Ⅱ | カッシーナ(伸身コールマン) バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂 | G | |
3 | Ⅲ | シュタルダーとび1回半ひねり片大逆手 後方開脚浮腰回転倒立とび1回半ひねり片大逆手 | D | |
4 | Ⅳ | アドラー1/2ひねり倒立:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立 | D | |
5 | Ⅱ | +コールマン:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂 | F | 0.1 |
6 | Ⅳ | アドラー1回ひねり片逆手倒立 前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立 | D | |
7 | Ⅱ | +ヤマワキ(伸身コスミック) 後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂 | D | 0.1 |
8 | Ⅲ | エンドー:前方開脚浮腰回転倒立 | B | |
9 | Ⅰ | クースト:後方とび車輪1回ひねり(ホップターン) | C | |
10 | Ⅴ | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:ワタナベ(伸身新月面宙返り下り) | E |
Dスコア:7.1(G1 F1 E2 D4 C1 B1 CV:0.2)
Eスコア:8.266得点:15.366
■ゆか
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 | 組み合わせ加点 |
---|---|---|---|---|
1 | Ⅲ | ロンダート~後転とび~ 後方伸身宙返り3回半ひねり:ゴンザレス | E | |
2 | Ⅱ | +前方伸身宙返り1回半ひねり | C | 0.1 |
3 | Ⅱ | 前方かかえ込み宙返り1回ひねり | C | |
4 | Ⅱ | +前方伸身宙返り2回半ひねり | E | 0.1 |
5 | Ⅲ | ロンダート~後転とび~ 後方伸身宙返り2回半ひねり | D | |
6 | Ⅱ | +前方伸身宙返り2回ひねり | D | 0.2 |
7 | Ⅲ | ロンダート~後転とび~ 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり:(かかえ込み新月面宙返り) | E | |
8 | Ⅰ | フェドルチェンコ:下向き(ロシアン)1080°転向 | C | |
9 | Ⅳ | ロンダート~後転とび~ トーマス転:後ろび1回半ひねり前方かかえ込み宙返り転 | D | |
10 | Ⅲ | ロンダート~後転とび~ 後方伸身宙返り3回ひねり | D |
Dスコア:6.9(E3 D4 C3 CV:0.4)
Eスコア:7.266
得点:14.166
「後方伸身宙返り3回半ひねり(E)~前方伸身宙返り1回半ひねり(C)」、「前方かかえ込み宙返り1回ひねり(C)~前方伸身宙返り2回半ひねり(E)」、そして組み合わせ加点が0.2となる「後方伸身宙返り2回半ひねり(D)~前方伸身宙返り2回ひねり(D)」を取り入れたDスコア6.9の演技構成です。
得点:14.166
「後方伸身宙返り3回半ひねり(E)~前方伸身宙返り1回半ひねり(C)」、「前方かかえ込み宙返り1回ひねり(C)~前方伸身宙返り2回半ひねり(E)」、そして組み合わせ加点が0.2となる「後方伸身宙返り2回半ひねり(D)~前方伸身宙返り2回ひねり(D)」を取り入れたDスコア6.9の演技構成です。
その影響からか「かかえ込み新月面宙返り(E)」で姿勢が低くなり手をつくミス、さらに「トーマス転(D)」では「いつもより力が入らず頭の方から刺さってしまって、少し脳震盪になりかけた」とインタビューで語っており、最後の「後方伸身宙返り3回ひねり(D)」は気力で踏ん張りなんとか技を決めたそうです。
■あん馬
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 |
---|---|---|---|
1 | Ⅰ | 逆交差(セア)倒立:逆交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、下ろして逆交差入れ支持 | D |
2 | Ⅱ | 両ポメル上での横向き旋回 | A |
3 | Ⅱ | 1ポメル上での縦向き旋回:縦横ループ | B |
4 | Ⅳ | E難度のフロップ:1ポメル上で4フロップ 横横でシュテクリB→横縦ループ→縦横ループ→横横でシュテクリB | E |
5 | Ⅳ | D難度のコンバイン:1ポメル上で2フロップから下向き(ロシアン)180°転向 横縦ループ→縦横ループ→下向き(ロシアン)180°転向 | D |
6 | Ⅳ | ロス:下向き(ロシアン)360°転向3/3部分移動 | D |
7 | Ⅳ | ウ・グォニアン:下向き(ロシアン)720°転向3/3部分移動 | E |
8 | Ⅲ | マジャール移動:縦向き旋回前移動3/3部分 1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端 | D |
9 | Ⅲ | シバド移動:縦向き旋回後ろ移動3/3部分 1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端 | D |
10 | Ⅴ | dsA(ダイレクトシュテクリA)倒立3/4(270°)ひねり3/3部分移動下り | D |
Dスコア:6.2(E2 D6 B1 A1)
Eスコア:8.933
得点:15.133
得点:15.133
■つり輪
技順 | グループ | 技と技の内容(通称など) | 難度 |
---|---|---|---|
1 | Ⅲ | 後ろ振り上がり中水平支持 | E |
2 | Ⅳ | 後方伸腕伸身逆上がり(後転)十字懸垂:アザリアン | D |
3 | Ⅲ | 後ろ振り上がり十字倒立 | D |
4 | Ⅱ | 後ろ振り上がり倒立 | C |
5 | Ⅰ | 屈身ヤマワキ:前方屈身2回宙返り懸垂=ジョナサン | D |
6 | Ⅰ | ヤマワキ:前方かかえ込み2回宙返り懸垂 | C |
7 | Ⅲ | ホンマ十字懸垂:輪の高さで前方屈身宙返り直接十字懸垂 | D |
8 | Ⅱ | ほん転逆上がり倒立 | C |
9 | Ⅰ | 後方車輪(ほん転逆上がり)倒立経過 | B |
10 | Ⅴ | 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下り:(かかえ込み新月面宙返り下り) | E |
Dスコア:6.2(E2 D4 C3 B1)
Eスコア:8.600得点:14.800
つり輪でもいつも通りの実施で予選を乗り切りました。
合計Dスコア:39.1(ゆか6.9、あん馬6.2、つり輪6.2、跳馬6.2、平行棒6.5、鉄棒7.1)
合計Eスコア:51.464
合計得点:90.564予定としてはDスコア39.4で挑んだ予選でしたが、平行棒で「マクーツ(E)」が認定されず39.1となりました。
日本は予選で中国を上回り団体予選1位、内村航平選手もゆかで脳震盪になりかけながらも個人総合予選1位という素晴らしい結果で2015世界選手権が始まります。
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