2013全日本個人総合選手権決勝、6連覇の内村航平選手の演技です。
2013年の幕開け、リオ五輪へ向け新たなスタートを切ります。
全日本個人総合選手権の1日目は2011世界選手権・予選以来となる跳馬のヨー2を実施しました。
その映像も併せて紹介します。
■ゆか
 
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度組み合わせ加点

1


ロンダート~後転とび~
後方伸身宙返り3回半ひねり:ゴンザレス

E


2

ロンダート~
後方伸身宙返り1回半ひねり

C

3+前方伸身宙返り2回半ひねり
E
0.1
4前方かかえ込み宙返り1回ひねり
C
5+前方伸身宙返り2回ひねりD0.1
6
ロンダート~後転とび~
後方伸身宙返り2回半ひねり

D

7+前方伸身宙返り1回半ひねりC0.1
8フェドルチェンコ:下向き(ロシアン)1080°転向
C
9
ロンダート~後転とび~
トーマス転:後ろび1回半ひねり前方かかえ込み宙返り転

D

10
ロンダート~後転とび~
後方伸身宙返り3回ひねり

D

Dスコア:6.6(E2 D4 C4 CV:0.3)
Eスコア:8.750
得点:15.350
ゆかはロンドン五輪と同じ構成ですが、「後方伸身宙返り3回半ひねり」から「前方宙返り1/2ひねり」に繋げられずDスコアが0.1低くなりました。

■あん馬:映像なし
得点:13.800(落下あり)

■つり輪:ダイジェスト

ダイジェストなので実施している技を書きます。
・後ろ振り上がり中水平支持 E
・後方伸腕伸身逆上がり(後転)脚前挙十字懸垂:アザリアン脚前挙十字懸垂 D
・後方車輪(ほん転逆上がり)倒立経過 B
・後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下り:(かかえ込み新月面宙返り下り) E
得点:15.100

■跳馬
 
シューフェルト(伸身ユルチェンコ跳び2回半ひねり=ロンダートから後転跳び後方伸身宙返り2回半ひねり)
Dスコア:5.6
Eスコア:9.450
得点:15.050

1日目に実施した「ヨー2」もここで紹介します。

ヨー2:前転跳び前方伸身宙返り2回半ひねり
Dスコア:6.0
Eスコア:9.400
得点:15.400
私は2013全日本個人総合選手権の1日目に人生初の体操観戦に行き、跳馬の目の前の席で内村航平選手の「ヨー2」を生で見ることが出来てとても感激したことを鮮明に覚えています。

■平行棒
 
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1前振り(腕支持)上がり開脚抜き倒立
B
2マクーツ
前振り片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過、
軸手を換えて後ろ振り片腕支持3/4ひねり支持
E
3ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持
D
4ドミトリエンコ:前振り(腕支持)上がり後方かかえ込み2回宙返り腕支持
(腕支持からのモリスエ=アームモリスエ)
E
5棒下宙返り倒立D
6
後方車輪倒立:ケンモツ
C
7ハラダ
前振り上がり(腕支持)後方かかえ込み宙返り1/2ひねり:(アームライヘルト)
D
8モリスエ:棒上後方かかえ込み2回宙返り腕支持D
9前方開脚5/4宙返り開脚抜き腕支持:(爆弾カット)D
10後方屈身2回宙返り下りD
Dスコア:6.4(E2 D6 C1 B1)
Eスコア:8.900
得点:15.300
平行棒は大幅に演技構成を変えました。
新たに「マクーツ(E)」、「ヒーリー(D)」、「ハラダ(D)」を取り入れました。
さらに「モリスエ(D)~爆弾カット(D)」と続けて実施するのは世界で内村航平選手ただ一人だと思います。
演技を通して素晴らしい実施だと思います。

■鉄棒

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度組み合わせ加点
1カッシーナ(伸身コールマン)
バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂
G
2シュタルダーとび1回半ひねり片大逆手
後方開脚浮腰回転倒立とび1回半ひねり片大逆手
D
3アドラー1/2ひねり倒立:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立D
4+コールマン:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂F0.1
5後方とび車輪1回半ひねり片大逆手
C

6アドラー1回ひねり片逆手倒立
前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立
D
7+ヤマワキ(伸身コスミック)
後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂
D0.1
8エンドー:前方開脚浮腰回転倒立B
9クースト:後方とび車輪1回ひねり(ホップターン)C
10フェドルチェンコ:後方伸身2回宙返り3回ひねり下り
F
Dスコア:7.0(G1 F2 D4 C2 B1 CV:0.4)
Eスコア:8.900
得点:15.900
鉄棒はなんと「アドラー1/2ひねり倒立(D)」から「コールマン(F)」へと繋げてきました。
そして下り技は公言通りに「フェドルチェンコ(F)」の着地をしっかり決めて、全日本個人総合選手権の6連覇を達成しました。

決勝の合計得点:90.500

1日目の「フェドルチェンコ(F):後方伸身2回宙返り3回ひねり下り」の映像も紹介します。