2018アジア大会・団体決勝は中国が260.950で金メダルでした。
中国はDスコアが一番高くなる組み合わせではない演技で合計260.950点、平均14.497点を出しました。
リザルトはこちらから抜粋しました。
result

映像がある選手の演技構成と感想を書いていきます

1.ゆか
現時点での中国の弱点はゆかです。
世界選手権ではゆかで2点以上リード出来る可能性もあります。

鄧書弟(デン・シュウディ)選手
こちらから。
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度組み合わせ加点
1前方屈身2回宙返りE
2前方伸身宙返り1回ひねり
C
3+前方伸身宙返り2回半ひねり
E0.1
4
ロンダート~
後方伸身宙返り2回半ひねり

D

5+前方伸身宙返り1回半ひねりC0.1
6前方伸身宙返り2回ひねりD
7フェドルチェンコ:下向き(ロシアン)1080°転向C
8開脚座から伸腕屈身力十字倒立C
9
ロンダート~
後方伸身宙返り2回ひねり

C

10
ロンダート~
後方伸身宙返り3回ひねり

D

Dスコア:5.9(E2 D3 C5 CV:0.2)
Eスコア:8.150
減点:0.1
得点:13.950
悪くない実施ですが、調子はあまり良くないように見えます。

2.あん馬
あん馬は3選手の平均が14.750と高得点を出しました。

鄒敬園(ツォウ・ジンユアン)選手
こちらから。
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1横向き旋回1回ひねり(2回以内の旋回で):(横向きシュピンデル)
D
2トン・フェイ:縦向き~縦向き支持
下向き正転向移動(馬端から両ポメルを越えて下向き(ロシアン)180°転向 )
D
3マジャール・シュピンデル
馬端中向き、縦向き旋回1回ひねり(2回以内の旋回で)
D
4馬端馬背下向き(ロシアン)1080°転向
D
51ポメル上での縦向き旋回
縦縦ループ(縦向き旋回前移動1/3部分)→縦横ループ※繰り返し
B
6逆交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、反対の腕で下ろして正交差入れ支持
逆交差(セア)倒立
D
7Dコンバイン:1ポメル上で2フロップから下向き(ロシアン)180°転向
縦縦ループ→縦横ループ→下向き(ロシアン)180°転向
D
8マジャール移動:縦向き旋回前移動3/3部分
1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端
D
9シバド移動:縦向き旋回後ろ移動3/3部分
1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端
D
101ポメル上縦向き旋回(縦横ループ)倒立3/4(270°)ひねり3/3部分移動下り
D
Dスコア:5.8(D9 B1)
Eスコア:8.950
得点:14.750
Eフロップを実施しようとしたのだと思いますが、ループを2回続けたところで両ポメルに移動しました。

肖若騰(シャオ・ルオテン)選手
こちらから。
技順技のグループ
技と技の内容(通称など)難度
1馬端中向き、縦向き旋回1/2ひねりB
2トン・フェイ:縦向き~縦向き支持
下向き正転向移動(馬端から両ポメルを越えて下向き(ロシアン)180°転向 )
D
3開脚マジャール移動:縦向き開脚旋回前移動3/3部分
1馬端~3あん部馬背~5馬端
E
4開脚シバド移動:縦向き開脚旋回後ろ移動3/3部分
1馬端~3あん部馬背~5馬端
E
5Eフロップ:1ポメル上で4フロップ
縦縦ループ(縦向き旋回前移動1/3部分)→縦横ループ→シュテクリB→シュテクリB
E
6正交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、反対の腕で下ろして逆交差入れ支持
正交差(セア)倒立
D
7逆交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、反対の腕で下ろして正交差入れ支持
逆交差(セア)倒立
D
8Dコンバイン:1ポメル上で2フロップから下向き(ロシアン)180°転向
縦縦ループ→縦横ループ→下向き(ロシアン)180°転向
D
9馬端馬背下向き(ロシアン)720°転向C
101ポメル上縦向き旋回(縦横ループ)倒立3/4(270°)ひねり3/3部分移動下り
D
Dスコア:6.0(E3 D5 C1 B1)
Eスコア:8.350
得点:14.350
最初のシュピンデルが2回でひねり切らずに1/2シュピンデルになってしまいました。
少しリズムが悪くなりましたがその後は予選兼個人総合決勝でミスの出た二つの交差倒立もスムーズに決めて、大きなミスなくまとめました。

3.つり輪
肩の調子が良くないのか鄒敬園(ツォウ・ジンユアン)選手は演技しませんでした。

鄧書弟(デン・シュウディ)選手
こちらから。
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1アザリアン:(後転十字懸垂)
後方伸腕伸身逆上がり十字懸垂
D
2後ろ振り上がり中水平支持E
3後ろ振り上がり上水平支持D
4ほん転逆上がり倒立
C
5伸身グチョギー:オニール
後方伸身2回宙返り懸垂
E
6前振り上がり十字懸垂C
7ジョナサン(屈身ヤマワキ):前方屈身2回宙返り懸垂
D
8ヤマワキ:前方かかえ込み2回宙返り懸垂C
9後ろ振り上がり倒立C
10
後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:(伸身新月面宙返り下り)F
Dスコア:6.0(F1 E2 D3 C4)
Eスコア:8.500
得点:14.500

孫煒(スン・ウェイ)選手
こちらから。
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1後ろ振り上がり上水平支持D
2中水平支持 
D
3アザリアン:(後転十字懸垂)
後方伸腕伸身逆上がり十字懸垂
D
4ヤマワキ:前方かかえ込み2回宙返り懸垂
C
5後ろ振り上がり中水平支持
E
6ジョナサン(屈身ヤマワキ):前方屈身2回宙返り懸垂D
7ホンマ十字懸垂
輪の高さで前方屈身宙返り直接十字懸垂
D
8伸腕伸身力倒立C
9ほん転逆上がり倒立C
10後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下り
(かかえ込み新月面宙返り下り)
E
Dスコア:5.9(E2 D5 C3)
Eスコア:8.150
得点:14.050

今回のメンバーではつり輪の得点も伸び悩んでいます。
鄒敬園(ツォウ・ジンユアン)選手が演技すれば得点は伸びる可能性が高いです。

4.跳馬
肖若騰(シャオ・ルオテン)選手、林超攀(リン・チャオパン)選手、鄧書弟(デン・シュウディ)選手の3選手がロペスを成功させました。

林超攀(リン・チャオパン)選手
こちらから。
ロペス:伸身カサマツ跳び(側転跳び1/4ひねり前方伸身宙返り1/2ひねり)2回ひねり
Dスコア:5.6
Eスコア:9.100
得点:14.700

肖若騰(シャオ・ルオテン)選手
こちらから。
ロペス:伸身カサマツ跳び(側転跳び1/4ひねり前方伸身宙返り1/2ひねり)2回ひねり
Dスコア:5.6
Eスコア:9.350
得点:14.950

鄧書弟(デン・シュウディ)選手
こちらから。
ロペス:伸身カサマツ跳び(側転跳び1/4ひねり前方伸身宙返り1/2ひねり)2回ひねり
Dスコア:5.6
Eスコア:8.950
減点:0.1
得点:14.450

ロペスを3本揃えられるのは驚異的です。
世界選手権で孫煒(スン・ウェイ)選手が代表になれば今大会と同様に4選手がロペスを跳べることになります。

5.平行棒
林超攀(リン・チャオパン)選手、鄧書弟(デン・シュウディ)選手、鄒敬園(ツォウ・ジンユアン)選手が演技しました。
3選手とも大きなミスなくほぼ完璧に演技しました。

林超攀(リン・チャオパン)選手
こちらから。
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1後ろ振り(腕支持)上がり前方屈身宙返り支持:(ホンマ、ソニック)
D
2ドミトリエンコ:前振り上がり(腕支持)後方かかえ込み2回宙返り腕支持
(腕支持からのモリスエ=アームモリスエ)
E
3棒下宙返り1/2ひねり倒立E
4棒下宙返り倒立D
5後方車輪片腕支持1回ひねり倒立:(車輪ディアミドフ)D
6ササキ:前方開脚5/4宙返り開脚抜き直接懸垂E
7
バブサー
倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、伸身かつ水平位で懸垂
E
8ティッペルト:倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立D
9ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持D
10後方屈身2回宙返り下りD
Dスコア:6.4(E4 D6)
Eスコア:8.700
得点:15.100

鄧書弟(デン・シュウディ)選手
こちらから。
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1前振り(腕支持)上がり開脚抜き倒立B
2屈身タナカ:後方車輪から1/2ひねり前方屈身1回半宙返り腕支持F
3棒下宙返り1/2ひねり倒立E
4棒下宙返り倒立
D
5ディアミドフ:前振り片腕支持1回ひねり倒立
C
6前方開脚5/4宙返り開脚抜き腕支持:(爆弾カット)D
7
バブサー
倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、伸身かつ水平位で懸垂
E
8ティッペルト:倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立D
9ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持D
10後方屈身2回宙返り下りD
Dスコア:6.1(F1 E2 D5 C1 B1)
Eスコア:8.500
得点:14.600
「屈身タナカ」を実施しましたがF難度認定でした。
下り技は「後方屈身2回宙返り下り」でDスコアを下げての演技でした。

鄒敬園(ツォウ・ジンユアン)選手
こちらから。
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1マクーツ
前振り片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過、
軸手を換えて後ろ振り片腕支持3/4ひねり支持
E
2リチャード:(アームディアミドフ)
前振り(腕支持)上がり片腕支持1回ひねり倒立
E
3後方車輪倒立:ケンモツC
4
棒下宙返り1/2ひねり倒立
E
5棒下宙返り倒立D
6ササキ:前方開脚5/4宙返り開脚抜き直接懸垂E
7バブサー
倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、伸身かつ水平位で懸垂
E
8ティッペルト:倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立D
9ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持D
10前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり下りF
Dスコア:6.6(F1 E5 D3 C1)
Eスコア:9.500
得点:16.100
ツォラキディスを抜いた6.6の構成を完璧に実施し、Eスコアは脅威の9.500でした。
会場中が鄒敬園選手の演技に飲み込まれているような圧倒的な演技でした。

6.鉄棒
孫煒(スン・ウェイ)選手、林超攀(リン・チャオパン)選手、肖若騰(シャオ・ルオテン)選手が演技しました。
3選手とも大きなミスなく演技しました。

孫煒(スン・ウェイ)選手
こちらから。
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度組み合わせ加点
1アドラー1回ひねり両逆手倒立
前方浮腰回転振り出し1回ひねり両逆手倒立
E
2伸身トカチェフ:懸垂前振り伸身背面とび越し懸垂D
3+リンチ
懸垂前振り開脚背面とび越し1/2ひねり片大逆手懸垂後ろ振り上がり倒立
D0.2
4アドラー1/2ひねり倒立:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立D
5モズニク
懸垂前振り伸身背面とび越し1/2ひねり片大逆手懸垂後ろ振り上がり倒立
E
6前方車輪1回ひねり大逆手C
7ヤマワキ(伸身コスミック):後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂D
8エンドー1/2ひねり倒立:前方開脚浮腰回転1/2ひねり倒立B
9シュタルダー:後方開脚浮腰回転倒立B
10後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:ワタナベ(伸身新月面宙返り下り)E
Dスコア:6.0(E3 D4 C1 B2 CV:0.2)
Eスコア:8.550
得点:14.550

林超攀(リン・チャオパン)選手
こちらから。
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度組み合わせ加点
1カッシーナ:伸身コールマン
バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂
G
2コールマン
バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂
E
3後方とび車輪1回ひねり:クースト(ホップターン)
C
4モズニク
懸垂前振り伸身背面とび越し1/2ひねり片大逆手懸垂後ろ振り上がり倒立
E
5アドラー1回ひねり片逆手倒立:前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立D
6ヤマワキ(伸身コスミック):後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂D
7エンドー:前方開脚浮腰回転倒立B
8エンドー1回ひねり大逆手:前方開脚浮腰回転1回ひねり大逆手D
9アドラー:前方浮腰回転振り出し倒立C
10後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:ワタナベ(伸身新月面宙返り下り)E
Dスコア:6.2(G1 E3 D3 C2 B1)
Eスコア:8.250
得点:14.450
アドラー1回ひねり片逆手で車輪が戻ってしまった以外は大きなミスはありませんでした。

肖若騰(シャオ・ルオテン)選手
こちらから
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度組み合わせ加点
1リューキン(伸身トカチェフ1回ひねり)
懸垂前振り、伸身背面とび越し1回ひねり懸垂
F
2エンドー1回ひねり大逆手:前方開脚浮腰回転倒立1回ひねり大逆手
D
3伸身トカチェフ:懸垂前振り伸身背面とび越し懸垂
D
4トカチェフ:懸垂前振り開脚背面とび越し懸垂
C
5リンチ
懸垂前振り開脚背面とび越し1/2ひねり片大逆手懸垂後ろ振り上がり倒立
D
6アドラー1回ひねり片逆手倒立:前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立
D
7~ヤマワキ(伸身コスミック):後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂
D
8アドラー1/2ひねり倒立:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立D
9クースト:後方とび車輪1回ひねり(ホップターン)
C
10後方伸身2回宙返り2回ひねり下り:ワタナベ(伸身新月面宙返り下り)E
Dスコア:6.1(F1 E1 D6 C2)
Eスコア:8.200
得点:14.300

7.全体の感想
中国は現時点でゆかとつり輪で得点を伸ばせないことが明確になりました。

ゆかは鄧書弟(デン・シュウディ)選手のパフォーマンスが上がらなければ、Dスコアは低くなりますが孫煒(スン・ウェイ)選手が演技することもあり得ると思います。

つり輪は鄒敬園(ツォウ・ジンユアン)選手に演技させるかあるいは劉洋(リュウ・ヤン)選手を世界選手権で代表にするかで解決出来ます。
他の4種目はさすがに強いです。

鄧書弟(デン・シュウディ)選手の得点が伸びなかったことが気になりますが、孫煒(スン・ウェイ)選手は調子がとても良く存在感を示し世界選手権の代表に一歩近づいた気がします。

各種目の比較をすると、ゆかと鉄棒は日本が上、あん馬・つり輪・跳馬・平行棒は中国が上という状況だと思います。

日本はゆかと鉄棒で中国にどれだけ得点差をつけられるかが鍵になりそうです。