日本と中国の演技を1種目ごとに分けて構成とDスコアを見て行きたいという企画の最終回・鉄棒です。
■日本
#1 加藤凌平選手
 
①Ⅱ:カッシーナ(G:伸身コールマン=バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂)
②Ⅳ:アドラー1/2ひねり倒立(D:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立) 
③Ⅱ:伸身トカチェフ(D:懸垂前振り伸身背面とび越し懸垂)
④Ⅱ:コールマン(F:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂)
⑤Ⅲ:シュタルダーとび1回半ひねり片大逆手(D) 
⑥Ⅳ:アドラー1回ひねり片逆手倒立(D:前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立)
⑦+Ⅱ:後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂(D:ヤマワキ=伸身コスミック) CV:0.1
⑧Ⅲ:エンドー(B:前方開脚浮腰回転倒立)
⑨Ⅰ:ホップターン(C:後方とび車輪1回ひねり=クースト)
⑩Ⅴ:後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(E:伸身新月面宙返り下り=ワタナベ)
Dスコア:6.9(G1 F1 E1 D5 C1 B1 CV:0.1)
Eスコア:8.700
得点:15.600

#2 田中佑典選手
 
①Ⅱ:カッシーナ(G:伸身コールマン=バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂)
②Ⅲ:シュタルダーとび1回半ひねり大逆手(E:シュタルダーリバルコ) 
③Ⅳ:アドラー1/2ひねり倒立(D:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立) 
④+Ⅱ:コールマン(F:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂) CV:0.1
⑤Ⅰ:リバルコ(D:後方とび車輪1回半ひねり大逆手)
⑥Ⅱ:後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂(D:ヤマワキ=伸身コスミック)
⑦Ⅲ:エンドー1回ひねり大逆手(D)
⑧Ⅳ:アドラー1回ひねり両逆手倒立(E:前方浮腰回転振り出し1回ひねり両逆手倒立)
⑨Ⅰ:ホップターン(C:後方とび車輪1回ひねり=クースト)
⑩Ⅴ:後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(E:伸身新月面宙返り下り=ワタナベ)
Dスコア:7.3(G1 F1 E3 D4 C1 CV:0.1)
Eスコア:8.600
得点:15.900

#3 内村航平選手
 
①Ⅱ:屈身コバチ(E:バーを越えながら、後方屈身2回宙返り懸垂)
②Ⅱ:カッシーナ(G:伸身コールマン=バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂)
③Ⅲ:シュタルダーとび1回半ひねり片大逆手(D) 
④Ⅳ:アドラー1/2ひねり倒立(D:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立)
⑤+Ⅱ:コールマン(F:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂) CV:0.1
⑥Ⅳ:アドラー1回ひねり片逆手倒立(D:前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立)
⑦+Ⅱ:後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂(D:ヤマワキ=伸身コスミック) CV:0.1
⑧Ⅲ:エンドー(B:前方開脚浮腰回転倒立)
⑨Ⅰ:ホップターン(C:後方とび車輪1回ひねり=クースト)
⑩Ⅴ:後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(E:伸身新月面宙返り下り=ワタナベ)
Dスコア:7.1(G1 F1 E2 D4 C1 B1 CV:0.2)
Eスコア:9.050
得点:16.150 

鉄棒の合計Dスコア:21.3(加藤6.9、田中7.3、内村7.1)
鉄棒の合計得点:47.650

日本の合計Dスコア:118.9
日本の合計得点:278.650

全選手がノーミスと仮定した場合、日本のゆかとあん馬でのリードは中国のつり輪と平行棒でほぼ取り返されてしまう可能性があり、跳馬はほぼ互角となると勝負を分けるのはやはりこの鉄棒ということになるでしょうか。 
加藤選手がカッシーナを取り入れた6.9の構成の取り組んでくれたのは本当に大きいと思います。
内村選手の発言で「鉄棒があと一人」、加藤選手に「やっとわかってくれたかな」というものがありましたが、やっと意味が理解できた気がします。
鉄棒に関しては完全にEスコアで日本がリード出来ると思います。

■中国
#1 鄧書弟(デン・シュウディ)選手
こちらから。

①Ⅰ:前方車輪1回ひねり大逆手(C)
②Ⅱ:モズニク(E:懸垂前振り、伸身背面とび越し1/2ひねり片大逆手懸垂後ろ振り上がり倒立)
③Ⅳ:アドラー1/2ひねり倒立(D:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立)
④+Ⅱ:伸身トカチェフ(D:懸垂前振り伸身背面とび越し懸垂) CV:0.1
⑤Ⅲ:シュタルダーとび1回半ひねり片大逆手(D) 
⑥Ⅳ:アドラー1回ひねり片逆手倒立(D:前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立)
⑦+Ⅱ:後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂(D:ヤマワキ=伸身コスミック) CV:0.1
⑧Ⅰ:リバルコ(D:後方とび車輪1回半ひねり大逆手)
⑨Ⅲ:エンドー1回ひねり大逆手(D)
⑩Ⅴ:後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(E:伸身新月面宙返り下り=ワタナベ)
Dスコア:6.8(E2 D7 C1 CV:0.2)
Eスコア:8.200
得点:15.000
心臓の強い鄧書弟(デン・シュウディ)選手はまず通してくると思います。
得点は15点台がでるかどうかは怪しいですが、とにかく失敗しないと思います。

#2 林超攀(リン・チャオパン)選手

①Ⅰ:前方車輪1回ひねり大逆手(C)
②Ⅳ:アドラー1/2ひねり倒立(D:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立)
③+Ⅱ:モズニク(E:懸垂前振り伸身背面とび越し1/2ひねり片逆手懸垂後ろ振り上がり倒立) CV:0.1
④Ⅱ:コールマン(F:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂)
⑤Ⅲ:シュタルダーとび1回ひねり大逆手(D)
⑥Ⅲ:エンドー1回ひねり大逆手(D)
⑦+Ⅱ:大逆手伸身イエーガー(D:大逆手後ろ振り、前方伸身宙返り懸垂) CV:0.1
○Ⅲ:エンドー(B:前方開脚浮腰回転倒立)
⑧Ⅳ:アドラー1回ひねり片逆手倒立(D:前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立)
⑨+Ⅱ:後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂(D:ヤマワキ=伸身コスミック) CV:0.1
○Ⅲ:エンドー(B:前方開脚浮腰回転倒立)
⑩Ⅴ:後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(E:伸身新月面宙返り下り=ワタナベ)
Dスコア:7.1(F1 E2 D6 C1 CV:0.3)
Eスコア:8.350
得点:15.450
今年は7.1の構成が安定している林超攀(リン・チャオパン)選手ですが、組み合わせを一つ減らしてなおかつDスコアを0.2上げたカッシーナを取り入れた構成も実施可能です。
中国としては鉄棒でも日本にリードされるのは分かっている(=日本に負ける)と思うので、もしかしたらDスコア7.3の構成で勝負に出てくるかも知れません。

#3 張成龍(チャン・チェンロン)選手
こちらから。

①Ⅱ:カッシーナ(G:伸身コールマン=バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂)
②Ⅰ:リバルコ(D:後方とび車輪1回半ひねり大逆手)
③Ⅱ:コールマン(F:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂)
④Ⅲ:シュタルダーとび1回半ひねり大逆手(E:シュタルダーリバルコ) 
⑤Ⅳ:アドラー1/2ひねり倒立(D:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立)
⑥+Ⅱ:モズニク(E:懸垂前振り伸身背面とび越し1/2ひねり片大逆手懸垂後ろ振り上がり倒立) CV:0.1
⑦Ⅲ:エンドー1回ひねり大逆手(D)
⑧Ⅳ:アドラー1回ひねり片逆手倒立(D:前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立)
⑨+Ⅱ:後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂(D:ヤマワキ=伸身コスミック) CV:0.1
⑩Ⅴ:後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(E:伸身新月面宙返り下り=ワタナベ)
Dスコア:7.5(G1 F1 E3 D5 CV:0.2)
Eスコア:8.267
得点:15.767
今年は 7.5の構成が安定していて好調な張成龍(チャン・チェンロン)選手が落下せずに演技を通してくると思います。

鉄棒の合計Dスコア:21.4(鄧書弟6.8、林超攀7.1、張成龍7.5)
鉄棒の合計得点:46.217

中国の合計Dスコア:121.0
中国の合計得点:275.167

Dスコアまとめ
日本の総合計Dスコア:118.9(-2.1)※山室選手のつり輪を6.6で計算した場合
選手名ゆかあん馬つり輪跳馬平行棒鉄棒
内村航平6.96.26.26.26.87.1
加藤凌平6.76.46.26.06.66.9
田中佑典6.3(6.4)5.9(6.0)6.2(6.1)5.2(5.6)6.87.3
白井健三7.6(7.7)5.96.16.06.55.9(6.1)
山室光史6.16.46.6(6.8)6.06.96.9
合計Dスコア 21.2(+0.9)19.0(-0.3)19.0(-1.3)18.2(+0.2)20.2(-1.5)21.3(-0.1)

中国の総合計Dスコア:121.0
選手名ゆかあん馬つり輪跳馬平行棒鉄棒
鄧書弟
(デン・シュウディ) 
6.96.36.4(~6.8)6.07.36.8(6.9)
林超攀
(リン・チャオパン) 
6.86.36.26.07.07.1(7.3)
尤浩
(ヨウ・ハオ) 
6.16.77.0(7.1)5.27.46.4
劉洋
(リュウ・ヤン) 
6.0
6.95.6

張成龍
(チャン・チェンロン) 
6.65.1
6.06.5?7.5
合計Dスコア 20.319.320.318.021.721.4
現時点では日本と中国のDスコア差は2点程度。
ここから上がるとしたら鄧書弟(デン・シュウディ)選手のつり輪で0.4、林超攀(リン・チャオパン)の平行棒で0.1、鉄棒で0.2で0.7程度だと思います。

■試合展開
あくまで全選手がノーミスと仮定した場合です。
・日本がゆかで2~2.5点程度リード。
・日本があん馬で0.5点程度リードで計3点リード。 
・中国がつり輪で1.6~2点追い上げる。
・跳馬は僅差で日本が上回る。
・中国が平行棒で1点近く追い上げる→日本が僅差でリード出来る?
・日本が鉄棒で上回る。
という展開になるかなと予想しています。
どうなるにせよ、日本・中国ともに素晴らしい18演技を揃えてその上でメダルの色が決まるのであればどちらでも…というのが正直な僕の思いです。