僕は一応2015中国選手権で出回っている映像はほとんど確認して、代表クラスの選手の演技は何回も見たので、中国選手権を含めた今回の世界選手権・団体決勝の中国の個人的な感想を書いてみたいと思います。
DスコアとEスコア、得点の詳細と、映像があるものと演技構成を追記しました。

①不安が的中した肖若騰(シャオ・ルオテン)選手と張成龍(チャン・チェンロン)選手
今回初代表として期待された中国選手権・種目別のあん馬と鉄棒のチャンピオン、肖若騰選手ですがご存知の通りうまく行きませんでした。
しかしロペスは予選・団体・個人総合決勝とすべて成功させていたので、そこは凄いと思いますし、中国には大いにプラスとなると思います。
肖若騰選手は「後方伸身宙返り4回ひねり」で着地を決めるほどゆかのひねりも得意そうなので今後はゆか・あん馬・跳馬・鉄棒と4種目で得点源になる可能性も秘めており、やはり中国の団体には欠かせない選手だと思います。

昨年の世界選手権であの場面で凄い演技を見せた張成龍選手は中国選手権から不調だったようにも見えました。
おそらく角度減点を気にしてしっかり倒立におさめようとしたのでアドラー1/2ひねり倒立がうまく行っていなかったのですが、それが土壇場でも出てしまった形になったのだと思います。

②尤浩(ヨウ・ハオ)選手の強さ
今年の世界選手権では大活躍を見せた尤浩選手。
得意の3種目では「ここからさらに難度を上げるのか」と衝撃を受けました。
Dスコアを上げて実施も伴っていたことは種目別決勝のつり輪で銀、平行棒で金という結果が証明していると思います。
つり輪に関しては昨年の世界選手権・種目別決勝のつり輪で金メダルを獲得した劉洋(リュウ・ヤン)選手を上回っての銀メダルでした。

③やはり団体で強さを見せた林超攀(リン・チャオパン)選手
中国首脳陣から厚い信頼を得ていると思われる林超攀選手。
平行棒では今年一番の出来と言えるテン・ハイビンを成功させました。
鉄棒に関しては昨年の中国選手権・個人総合決勝で下り技で失敗、世界選手権の予選ではコールマンで落下、今年の中国選手権の予選では下り技で失敗、今年の世界選手権の予選ではヤマワキで落下と、僕が確認した映像では5回中1回しか通っていないDスコア7.1の構成をメダルの色が変わるであろうあの場面でしっかり通して、今年も団体での強さを見せました。

④難度を上げた尤浩選手と林超攀選手は団体決勝ではほぼミスがなかった
中国は難度を上げたから実施が伴わなかったという意見をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、僕は違うと思います。
昨年代表ではなかった肖若騰選手は置いておくとして、難度をあげたのは尤浩選手と林超攀選手だけです。
昨年と今年の団体決勝のDスコアを比較すると以下のように上がっています。
尤浩選手:あん馬0.2(6.4→6.6)、つり輪0.1(6.9→7.0)、平行棒0.2(7.1→7.3)
林超攀選手:ゆか変わらず6.6、あん馬0.2(6.0→6.2)、跳馬変わらずロペス、平行棒0.2(6.8→7.0)、鉄棒0.2(6.9→7.1)
尤浩選手は0.5、林超攀選手は0.6アップしこの2選手で1.1アップさせたことになります。
そしてこの2選手はあん馬では点が伸びませんでしたが、目立ったミスもなくしっかり通してきました。
団体決勝前の僕の妄想で中国のDスコアが上がったのは尤浩選手と林超攀選手が大幅に上げたことにプラス肖若騰選手という新戦力が加わったからです。
肖若騰選手に関しては鉄棒だけ見ても伸身ムーンサルトで下りていたのが、今年になって急にフェドルチェンコを実施し着地まで狙っていける完成度になっていたので凄まじい急成長があり、サンパウロ国際や中国選手権ではあん馬6.9もしくは7.0、鉄棒では7.0の構成で素晴らしい演技をしたので、やはり難度を上げたから実施が…とはいえないと思います。 
なんと言ってもサンパウロ国際のあん馬ではあの張宏涛選手に、中国選手権の鉄棒では張成龍選手に勝ったという事実は凄すぎます。

⑤鄧書弟(デン・シュウディ)選手のエースとしての安定感と強心臓
今回は4種目の出場でしたが、その4種目で抜群の安定感を見せた鄧書弟選手。
追い込まれた状況でも冷静に淡々と自分の演技を実施しているように見えました。
特に平行棒では会心の演技で、中国が反撃の狼煙を上げるには十分すぎる素晴らしい演技だったと思います。
昨年の団体決勝での鉄棒、今年の団体決勝での平行棒などの追い込まれた場面で普段以上の力を出すという強心臓ぶりを発揮しました。

⑥今回の中国の狙いは“リオ五輪を見据えた肖若騰選手の起用と体操王国の威信をかけた鄧書弟選手の個人総合のメダル”
今回の中国の方針はリオ五輪を見据え、団体ではあん馬と鉄棒の強い肖若騰選手に経験を積ませつつ鄧書弟選手は個人総合でメダル取らせるために休ませるというものだったと推測しています。
個人総合では2008北京五輪の楊威さんの金メダルからは一度もメダルを取れなかった中国ですが、ついにメダルを狙えるまでに成長した鄧書弟選手に体操王国の威信をかけてメダルを取らせるという狙いがあったので団体では4種目の出場にとどめたのだと思います。
そしてその期待にしっかり応えた鄧書弟選手は本当に凄いと思います。
肖若騰選手に経験を積ませたい狙いがあったと推測される中国としては、林超攀選手が個人総合で予選落ちし、肖若騰選手が個人総合決勝に進出したのはプラスになったのかも知れません。

⑦リオ五輪代表の妄想
高難度の構成をミスなく実施した尤浩選手、林超攀選手、鄧書弟選手はもうリオ五輪の代表はほぼ確定と予想でき、この3選手は日本にとっては特に脅威な存在だと思います。
やはり鉄棒で高得点を狙うのはリスクが高いと思うので今回の不調から張成龍選手は外して、ある程度得点が計算出来るつり輪の劉洋選手が入り、ここにゆかを強化して4種目出来る肖若騰選手が入るか、ゆかが強くロペスハーフも跳べる程然(チェン・ラン)選手が入るかの争いがあるのかと予想しています。
■ゆか
#1 林超攀(リン・チャオパン)選手
 
①~②ロンダート~Ⅲ:後方伸身宙返り1回半ひねり(C)+Ⅱ:前方伸身宙返り2回半ひねり(E) CV:0.1
③ロンダート~後転とび~Ⅲ:後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり(E:新月面宙返り)
④~⑤ロンダート~Ⅲ:後方伸身宙返り2回半ひねり(D)+Ⅱ:前方宙返り1回ひねり(C) CV:0.1
⑥ロンダート~Ⅳ:トーマス転(D:後ろとび1回半ひねり前方かかえ込み宙返り転)
⑦Ⅱ:前方かかえ込み宙返り(A)+Ⅱ:前方伸身宙返り2回ひねり(D) CV:0.1
⑧Ⅰ:フェドルチェンコ(C:下向き(ロシアン)1080°転向)
⑨Ⅰ:伸腕屈身力十字倒立(C)
⑩ロンダート~後転とび~Ⅲ:後方伸身宙返り3回ひねり(D)
Dスコア:6.6(E2 D4 C4 CV:0.3)
Eスコア:8.533
得点:15.133

#2 鄧書弟(デン・シュウディ)選手
①ロンダート~後転とび~Ⅲ:後方伸身宙返り3回半ひねり(E)+Ⅱ:前方宙返り1/2ひねり(B) CV:0.1
②~③Ⅱ:前方伸身宙返り1回ひねり(C)+Ⅱ:前方伸身宙返り2回半ひねり(E) CV:0.1
④~⑤ロンダート~後転とび~Ⅲ:後方伸身宙返り2回半ひねり(D)+Ⅱ:前方伸身宙返り1半回ひねり(C) CV:0.1
⑥Ⅰ:フェドルチェンコ(C:下向き(ロシアン)1080°転向)
⑦ロンダート~後転とび~Ⅳ:伸身トーマス(E:後ろとび1回半ひねり前方伸身宙返り転=コロブチンスキー) 
⑧ロンダート~後転とび~Ⅲ:後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり(D:ムーンサルト=ツカハラ)
⑨Ⅰ:伸腕屈身力十字倒立(C)
⑩ロンダート~後転とび~Ⅲ:後方伸身宙返り3回ひねり(D)
Dスコア:6.7(E3 D3 C4 CV:0.3)
Eスコア:8.266
得点:14.966

#3 張成龍(チャン・チェンロン)選手
 
①~②ロンダート~Ⅲ:後方伸身宙返り1回半ひねり(C)+Ⅱ:前方伸身宙返り2回半ひねり(E) CV:0.1
③ロンダート~後転とび~Ⅲ:後方伸身宙返り3回半ひねり(E)+Ⅱ:前方かかえ込み宙返り(A) CV:0.1
④~⑤ロンダート~Ⅲ:後方伸身宙返り2回半ひねり(D)+Ⅱ:前方伸身宙返り1回半ひねり(C) CV:0.1
⑥ロンダート~後転とび~Ⅳ:トーマス転(D:後ろとび1回半ひねり前方かかえ込み宙返り転) 
⑦Ⅰ:伸腕屈身力十字倒立(C)
⑧~⑨前転とび~Ⅱ:前方伸身宙返り2回ひねり(D)+Ⅱ:前方宙返り1/2ひねり(B) CV:0.1
⑩ロンダート~後転とび~Ⅲ:後方伸身宙返り3回ひねり(D)
Dスコア:6.6(E2 D4 C3 B1 CV:0.4)
Eスコア:8.166
ライン減点:0.3
得点:14.466

中国
合計Dスコア:19.9(林超攀6.6、鄧書弟6.7、張成龍6.6)
合計Eスコア:24.965
減点:0.3
合計得点:44.565

日本
合計Dスコア:21.5(内村6.9、早坂7.0、白井7.6)
合計Eスコア:25.758
合計得点:47.258

■あん馬
#1 尤浩(ヨウ・ハオ)選手
①Ⅱ:マジャール・シュピンデル(D:馬端中向き、縦向き旋回1回ひねり:2回以内の旋回で)
②Ⅳ:ロス(D:下向き(ロシアン)360°転向3/3部分移動)
③Ⅳ:Eフロップ(E:1ポメル上で4フロップ:前移動シュテクリB→横横でシュテクリB→横縦ループ→縦横ループ)
⑤Ⅰ:正交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、下ろして逆交差入れ支持(D:正セア倒立)
⑥Ⅰ:逆交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、下ろして正交差入れ支持(D:逆セア倒立)
⑦Ⅳ:Dコンバイン(D:1ポメル上で2フロップから下向き(ロシアン)180°転向:縦縦ループ→縦横ループ→下向き(ロシアン)180°転向)
⑧Ⅳ:馬端馬背下向き(ロシアン)1080°転向(D)
⑧Ⅲ:マジャール移動(D:縦向き旋回前移動3部分:1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端)
⑨Ⅲ:シバド移動(D:縦向き旋回後ろ移動3部分:1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端)
⑩Ⅴ:dsA(ダイレクトシュテクリA)倒立3/4(270°)ひねり3/3部分移動下り(D)
Dスコア:6.6(E1 D9)
Eスコア:8.066
得点:14.666
下り技はE難度も持っていますが、今回の世界選手権ではD難度でした。

#2 林超攀(リン・チャオパン) 
①Ⅰ:正交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、下ろして逆交差入れ支持(D:正セア倒立)
②Ⅰ:逆交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、下ろして正交差入れ支持(D:逆セア倒立)
③Ⅳ:Dフロップ(D:1ポメル上で3フロップ:横縦ループ→縦縦ループ→縦から両ポメル上で横でシュテクリA) 
④Ⅳ:Dコンバイン(D:1ポメル上で2フロップから下向き(ロシアン)180°転向:縦縦ループ→縦横ループ→下向き(ロシアン)180°転向)
⑤Ⅳ:ロス(D:下向き(ロシアン)360°転向3/3部分移動) 
⑥Ⅳ:馬端馬背下向き(ロシアン)720°転向(C) 
⑦Ⅲ:マジャール移動(D:縦向き旋回前移動3/3部分:1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端)
⑧Ⅲ:シバド移動(D:縦向き旋回後ろ移動3/3部分:1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端)
○Ⅲ:縦向き旋回前移動1/3部分(A)
⑨Ⅱ:1ポメル上での縦向き旋回(B:縦縦ループ) 
⑩Ⅴ:dsA(ダイレクトシュテクリA)倒立3/4(270°)ひねり3/3部分移動下り(D)
Dスコア:6.2(D8 C1 B1)
Eスコア:7.266
得点:13.466

#3 肖若騰(シャオ・ルオテン)選手 
 
①Ⅱ:馬端中向き、縦向き旋回1/2ひねり(1/2シュピンデル)(B)
②Ⅳ:ロス(D:下向き(ロシアン)360°転向しながら3/3部分移動)
○Ⅲ:縦向き旋回前移動1/3部分(A) 
③Ⅳ:Dコンバイン(D:1ポメル上で2フロップから下向き(ロシアン)180°転向:縦縦ループ→縦縦ループ→下向き(ロシアン)180°転向)
○Ⅲ:縦向き旋回前移動1/3部分(A) 
④Ⅱ:dsA(ダイレクトシュテクリA)倒立1回ひねり3/3部分移動下ろして開脚旋回(G:ブスナリ)落下後やり直し
⑤Ⅰ:逆交差1/4ひねり1ポメル上倒立経過、下ろして逆交差入れ支持(D:逆セア倒立)
⑥Ⅳ:Eフロップ(E:1ポメル上で4フロップ:縦縦ループ→縦横ループ→横横でシュテクリB→横縦ループ)
⑦Ⅳ:馬端馬背下向き(ロシアン)1080°転向(D)
⑧Ⅲ:マジャール移動(D:縦向き旋回前移動3/3部分:1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端)
⑨Ⅲ:シバド移動(D:縦向き旋回後ろ移動3/3部分:1馬端~2ポメル~3あん部馬背~4ポメル~5馬端)
○Ⅲ:縦向き旋回前移動1/3部分(A) 
⑩Ⅴ:dsA(ダイレクトシュテクリA)倒立5/4(450°)ひねり3/3部分移動下り(E)
Dスコア:6.8(G1 E2 D6 B1)
Eスコア:6.633
得点:13.433
シュピンデルが2回でひねりきらずに1/2シュピンデルで認定されたようです。(ジョージさんのコメントより)
予定は7.0の構成でした。

中国
合計Dスコア:19.6(尤浩6.6、林超攀6.2、肖若騰6.8)
合計Eスコア:21.965
合計得点:41.565

日本
合計Dスコア:19.1(加藤6.1、内村6.2、萱6.8)
合計Eスコア:26.066
合計得点:45.166 

■つり輪
#1 鄧書弟(デン・シュウディ)選手
①Ⅲ:け上がり脚前挙十字懸垂(C)
②Ⅳ:脚前挙十字懸垂から伸腕伸身中水平支持(E)
③Ⅲ:後ろ振り上がり中水平支持(E)
④Ⅰ:屈身ヤマワキ(D:前方屈身2回宙返り懸垂=ジョナサン)
⑤Ⅲ:ホンマ十字懸垂(D:輪の高さで前方屈身宙返り直接十字懸垂)
⑥Ⅲ:後ろ振り上がり上水平支持(D) 
⑦Ⅱ:ほん転逆上がり倒立(C)
⑧Ⅰ:伸身グチョギー(E:後方伸身2回宙返り懸垂=オニール) 
○Ⅰ:伸身逆上がり支持(A)
○Ⅳ:脚前挙支持(A)
⑨Ⅱ:後ろ振り上がり倒立(C)
○Ⅰ:後方車輪(ほん転逆上がり)倒立経過(B) 
⑩Ⅴ:後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(F:伸身新月面宙返り)
Dスコア:6.7(F1 E3 D3 C3)
Eスコア:7.900
得点:14.600
予選では①がピネダ(D)で減点が多そうな実施だったので、け上がり脚前挙十字懸垂(C)に変えてきました。

#2 劉洋(リュウ・ヤン)選手
 
①Ⅳ:後転中水平支持(F:ゆっくりと後方伸腕伸身逆上がり中水平支持)
②Ⅳ:懸垂から伸腕伸身力十字倒立(E:バランディン2)
③Ⅰ:屈身ヤマワキ(D:前方屈身2回宙返り懸垂=ジョナサン)
④Ⅲ:ホンマ十字懸垂(D:輪の高さで前方屈身宙返り直接十字懸垂)
⑤Ⅳ:十字懸垂から伸腕伸身力十字倒立(E)
⑥Ⅲ:後ろ振り上がり上水平支持(D)
○Ⅰ:ヤマワキ(C:前方かかえ込み2回宙返り懸垂)
⑦Ⅲ:後ろ振り上がり中水平支持(E)
⑧Ⅳ:ナカヤマ十字懸垂(D:背面水平懸垂経過十字懸垂) 
⑨Ⅱ:後ろ振り上がり倒立(C)
○Ⅰ:後方車輪(ほん転逆上がり)倒立経過(B)
⑩Ⅴ:後方伸身2回宙返り1回ひねり下り(D:伸身ムーンサルト)
Dスコア:6.9(F1 E3 D5 C1)
Eスコア:8.866
得点:15.766
 
#3 尤浩(ヨウ・ハオ)選手
①Ⅳ:後転中水平支持(F:ゆっくりと後方伸腕伸身逆上がり中水平支持)
②Ⅲ:後ろ振り上がり中水平支持(E)
③Ⅳ:懸垂から伸腕伸身上水平支持(E:バランディン3)
④Ⅱ:ほん転逆上がり倒立(C) 
⑤Ⅰ:伸身グチョギー(E:後方伸身2回宙返り懸垂=オニール) 
⑥Ⅲ:リー・ニン2(支持後ろ振り出し、背面懸垂前振り上がり)脚前挙十字懸垂(D) 
⑦Ⅳ:後方伸腕伸身逆上がり十字懸垂(D:アザリアン)
⑧Ⅰ:屈身ヤマワキ(D:前方屈身2回宙返り懸垂=ジョナサン)
⑨Ⅱ:後ろ振り上がり倒立(C)
○Ⅰ:後方車輪(ほん転逆上がり)倒立経過(B) 
⑩Ⅴ:後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(F:伸身新月面宙返り)
Dスコア:7.0(F2 E3 D3 C2)
Eスコア:8.633
得点:15.633
昨年よりも力技が強くなった印象があります。

中国
合計Dスコア:20.6(鄧書弟6.7、劉洋6.9、尤浩7.0)
合計Eスコア:25.399
合計得点:45.999

日本
合計Dスコア:18.5(加藤6.2、田中6.1、内村6.2)
合計Eスコア:25.298
合計得点:43.798

■跳馬
#1 林超攀(リン・チャオパン)選手
 
2-31:ロペス(側転跳び1/4ひねり前方伸身宙返り2回半ひねり=伸身カサマツ跳び2回ひねり)
Dスコア:6.0
Eスコア:9.200
得点:15.200
 
#2 肖若騰(シャオ・ルオテン)選手
 
2-31:ロペス(側転跳び1/4ひねり前方伸身宙返り2回半ひねり=伸身カサマツ跳び2回ひねり)
Dスコア:6.0
Eスコア:9.233
得点:15.233

#3 鄧書弟(デン・シュウディ)選手
2-31:ロペス(側転跳び1/4ひねり前方伸身宙返り2回半ひねり=伸身カサマツ跳び2回ひねり)
Dスコア:6.0
Eスコア:9.233
得点:15.233 

中国
合計Dスコア:18.0(林超攀6.0、肖若騰6.0、鄧書弟6.0)
合計Eスコア:27.666
合計得点:45.666

日本
合計Dスコア:18.2(早坂6.0、内村6.2、白井6.0)
合計Eスコア:27.666
減点:0.1
合計:45.766

■平行棒
#1 尤浩(ヨウ・ハオ)選手(中国)
①Ⅱ:後ろ振り上がり(腕支持)前方屈身宙返り支持(D:ホンマ、ソニック)
②Ⅱ:ドミトリエンコ(E:前振り上がり(腕支持)後方かかえ込み2回宙返り腕支持=腕支持からのモリスエ=アームモリスエ) 
③Ⅲ:タナカ(F:後方車輪から1/2ひねり前方かかえ込み2回宙返り腕支持) 
○Ⅱ:後ろ振り上がり(腕支持)開脚入れ屈腕支持(A) 
④Ⅳ:棒下宙返り1/4ひねり倒立(E)
⑤Ⅳ:棒下宙返り倒立(D)
⑥Ⅲ:屈身ベーレ(E:後方車輪から後方屈身2回宙返り腕支持)
⑦Ⅲ:バブサー(E:倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、伸身かつ水平位で懸垂)
⑧Ⅲ:ティッペルト(D:倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立) 
⑨Ⅰ:ヒーリー(D:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持)
⑩Ⅴ:前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり下り(F)
Dスコア:7.3(F2 E4 D4)
Eスコア:8.633
得点:15.933
下り技でバータッチがあったところ以外は素晴らしかったと思います。 

#2 林超攀(リン・チャオパン)選手(中国)
  
①Ⅱ:後ろ振り上がり(腕支持)前方屈身宙返り支持(D:ホンマ、ソニック)
②Ⅳ:テン・ハイビン(F:棒下宙返り片腕支持1回ひねり倒立=棒下ディアミドフ)
○Ⅲ:後方車輪倒立(C:ケンモツ) 
③Ⅳ:棒下宙返り1/2ひねり倒立(E)
④Ⅳ:棒下宙返り倒立(D)
⑤Ⅲ:車輪ディアミドフ(D:後方車輪片腕支持1回ひねり倒立)
⑥Ⅲ:屈身ベーレ(E:後方車輪から後方屈身2回宙返り腕支持)
⑦Ⅲ:バブサー(E:倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、伸身かつ水平位で懸垂)
⑧Ⅲ:ティッペルト(D:倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立)
⑨Ⅰ:ヒーリー(D:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持)
⑩Ⅴ:後方屈身2回宙返り下り(D)
Dスコア:7.0(F1 E3 D6)
Eスコア:8.766
得点:15.766
やはり団体で強さを見せる林超攀選手。
テン・ハイビンさえうまく行けばというところで、しっかり倒立におさめて今までで一番良い実施に見えました。
 
#3 鄧書弟(デン・シュウディ)選手(中国)
  
○Ⅱ:前振り上がり(腕支持)開脚抜き倒立(B)
①Ⅱ:リー・シャオペン(F:前振り上がり(腕支持)後方屈身2回宙返り腕支持=屈身ドミトリエンコ)
②Ⅰ:屈身モリスエ(E:棒上後方屈身2回宙返り腕支持=ファン・リーピン)
③Ⅳ:棒下宙返り倒立(D)
④Ⅳ:棒下宙返り1/4ひねり倒立(E) 
⑤Ⅲ:屈身ベーレ(E:後方車輪から後方屈身2回宙返り腕支持)
⑥Ⅰ:前方開脚5/4宙返り開脚抜き腕支持(D:爆弾カット) 
⑦Ⅲ:バブサー(E:倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、伸身かつ水平位で懸垂)
⑧Ⅲ:ティッペルト(D:倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立) 
⑨Ⅰ:ヒーリー(D:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持)
⑩Ⅴ:後方屈身2回宙返り下り(D)
Dスコア:7.1(F1 E4 D5) 
Eスコア:8.966
得点:16.066
中国選手権ではあまり良くなかったように見えた鄧書弟選手の平行棒ですが、この団体決勝では会心の演技、種目別決勝でも銅メダルを獲得しました。
昨年の世界選手権と今年の中国選手権では高さが足りないように思えたバブサーもしっかり修正してきて、着地もしっかり止めてなんと16点を超える高得点をマークし強心臓ぶりを見せてくれました。

中国
合計Dスコア:21.4(尤浩7.3、林超攀7.0、鄧書弟7.1)
合計Eスコア:26.365
合計得点:47.765
この展開で超高難度の演技をしっかり通してくる中国のこの3選手の平行棒には凄みを感じました。

日本
合計Dスコア:19.6(加藤6.6、田中6.2、内村6.8)
合計Eスコア:26.065
合計得点:45.665 

■鉄棒
#1 肖若騰(シャオ・ルオテン)選手
①Ⅱ:リューキン(F:懸垂前振り、伸身背面とび越し1回ひねり懸垂=伸身トカチェフ1回ひねり)
②Ⅰ:後方とび車輪1回半ひねり片大逆手(C)
③Ⅳ:アドラー1/2ひねり倒立(D:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立)
④+Ⅱ:伸身トカチェフ(D:懸垂前振り伸身背面とび越し懸垂) CV:0.1
⑤Ⅲ:シュタルダーとび1回半ひねり片大逆手(D)
⑥Ⅳ:アドラー1回ひねり片逆手倒立(D:前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立)
⑦+Ⅱ:後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂(D:ヤマワキ=伸身コスミック) CV:0.1
⑧Ⅲ:エンドー1回ひねり片大逆手(C)
⑨Ⅰ:前方車輪1回ひねり大逆手(C)
⑩Ⅴ:フェドルチェンコ(F:後方伸身2回宙返り3回ひねり下り)
Dスコア:6.7(F2 D5 C3 CV:0.2の6.8に見えました…)
Eスコア:7.533
得点:14.233

#2 林超攀(リン・チャオパン)選手

①Ⅰ:前方車輪1回ひねり大逆手(C)
②Ⅳ:アドラー1/2ひねり倒立(D:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立)
③+Ⅱ:モズニク(E:懸垂前振り伸身背面とび越し1/2ひねり片大逆手懸垂後ろ振り上がり倒立) CV:0.1
④Ⅱ:コールマン(F:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂)
⑤Ⅲ:シュタルダーとび1回ひねり大逆手(D)
⑥Ⅲ:エンドー1回ひねり大逆手(D)
⑦+Ⅱ:大逆手伸身イエーガー(D:大逆手後ろ振り、前方伸身宙返り懸垂) CV:0.1
○Ⅲ:エンドー(B:前方開脚浮腰回転倒立)
⑧Ⅳ:アドラー1回ひねり片逆手倒立(D:前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立)
⑨+Ⅱ:後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂(D:ヤマワキ=伸身コスミック) CV:0.1
○Ⅲ:エンドー(B:前方開脚浮腰回転倒立)  
⑩Ⅴ:後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(E:伸身新月面宙返り下り=ワタナベ)
Dスコア:7.1(F1 E2 D6 C1 CV:0.3)
Eスコア:8.233
得点:15.333

#3 張成龍(チャン・チェンロン)選手
 
①Ⅱ:カッシーナ(G:伸身コールマン=バーを越えながら、後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂)
②Ⅱ:コールマン(F:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂)
③Ⅲ:シュタルダーとび1回半ひねり片大逆手(D) 
④Ⅳ:アドラー1/2ひねり倒立(D:前方浮腰回転振り出し1/2ひねり倒立) 
倒立が戻ってしまいました。 
⑤Ⅱ:伸身トカチェフ(D:懸垂前振り伸身背面とび越し懸垂)
⑥Ⅰ:リバルコ(D:後方とび車輪1回半ひねり大逆手)
⑦Ⅲ:エンドー1回ひねり大逆手(D)
⑧Ⅳ:アドラー1回ひねり片逆手倒立(D:前方浮腰回転振り出し1回ひねり片逆手倒立)
⑨+Ⅱ:後ろ振り上がり伸身閉脚とび越し1/2ひねり懸垂(D:ヤマワキ=伸身コスミック) CV:0.1
⑩Ⅴ:後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(E:伸身新月面宙返り下り=ワタナベ)
Dスコア:7.2(G1 F1 E1 D7 CV:0.1)
Eスコア:7.633
得点:14.833

中国
合計Dスコア:21.0(肖若騰6.7、林超攀7.1、張成龍7.2)
合計Eスコア:23.399
合計得点:44.399

ゆか19.9:林超攀6.6、鄧書弟6.7、張成龍6.6
あん馬19.6:尤浩6.6、林超攀6.2、肖若騰6.8
つり輪20.6:鄧書弟6.7、劉洋6.9、尤浩7.0
跳馬18.0:林超攀6.0、肖若騰6.0、鄧書弟6.0
平行棒21.4:尤浩7.3、林超攀7.0、鄧書弟7.1
鉄棒21.0:肖若騰6.7、林超攀7.1、張成龍7.2
6種目合計Dスコア:120.5
6種目合計Eスコア:149.399
減点:0.3
6種目合計得点:269.599

予定では以下のDスコアだったと予想されます。
ゆか19.9:林超攀6.6、鄧書弟6.7、張成龍6.6
あん馬19.8:尤浩6.6、林超攀6.2、肖若騰7.0
つり輪20.6:鄧書弟6.7、劉洋6.9、尤浩7.0
跳馬18.0:林超攀6.0、肖若騰6.0、鄧書弟6.0
平行棒21.4:尤浩7.3、林超攀7.0、鄧書弟7.1
鉄棒21.5:肖若騰7.0、林超攀7.1、張成龍7.4
中国の6種目合計Dスコア:121.2
中国は予定のDスコアから0.7下がってしまったと推測出来ます。 

日本
合計Dスコア:19.3(加藤6.4、田中6.4、内村6.5)
合計Eスコア:23.865
合計得点:43.165

ゆか21.5:内村6.9、早坂7.0、白井7.6
あん馬19.1:加藤6.1、内村6.2、萱6.8
つり輪18.5:加藤6.2、田中6.1、内村6.2
跳馬18.2:早坂6.0、内村6.2、白井6.0
平行棒19.6:加藤6.6、田中6.2、内村6.8
鉄棒19.3:加藤6.4、田中6.4、内村6.5
6種目合計Dスコア:116.2
6種目合計Eスコア:154.718
減点:0.1
6種目合計得点:270.818