2018ワールドカップ・ドーハ大会:種目別決勝平行棒、2位の肖若騰(シャオ・ルオテン)選手(中国)の演技です。
肖若騰(シャオ・ルオテン)選手の種目別決勝用の演技構成は林超攀(リン・チャオパン)選手と鄧書弟(デン・シュウディ)選手の6.4を超える6.5になります。

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1前振り(腕支持)上がり1/2ひねり倒立
(アームツイスト)
E
2タナカ
後方車輪から1/2ひねり前方かかえ込み1回半宙返り腕支持
F
3ドミトリエンコ
前振り(腕支持)上がり後方かかえ込み2回宙返り腕支持
(腕支持からのモリスエ=アームモリスエ)
E
4ヒーリー:後ろ振り片腕支持1回ひねり支持
D
5棒下宙返り1/2ひねり倒立E
6棒下宙返り倒立
D
7ベーレ
後方車輪から後方かかえ込み2回宙返り腕支持
D
8前方開脚5/4宙返り開脚抜き腕支持(爆弾カット)D
9ティッペルト
倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立
D
10後方屈身2回宙返り下りD
Dスコア:6.5(F1 E3 D6)
Eスコア:8.733
得点:15.233

2018中国選手権・種目別決勝平行棒、1位の鄒敬園(ツォウ・ジンユアン)選手(中国)の演技です。

技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1ツォラキディス
前振り(腕支持)上がり片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過、
軸手を換えて後ろ振り片腕支持3/4ひねり支持(アームマクーツ)
G
2マクーツ
前振り片腕支持3/4ひねり単棒横向き倒立経過、
軸手を換えて後ろ振り片腕支持3/4ひねり支持
E
3リチャード
前振り(腕支持)上がり片腕支持1回ひねり倒立(アームディアミドフ)
E
4
後方車輪倒立:ケンモツ
棒下宙返り1/2ひねり倒立
C(ノーカウント)
E
5棒下宙返り倒立D
6ササキ
前方開脚5/4宙返り開脚抜き直接懸垂
E
7バブサー
倒立から振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き、
伸身かつ水平位で懸垂
E
8
ティッペルト
倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前振り上がり開脚抜き倒立
D
9ヒーリー
後ろ振り片腕支持1回ひねり支持
D
10前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり下りF
Dスコア:7.0(G1 F1 E5 D3)
Eスコア:9.400
着地を止めた内規加点:0.1
得点:16.500

鉄棒の「後方かかえ込み宙返り1/2ひねり前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり下り」です。

難度はベーレ(後方かかえ込み3回宙返り1回ひねり下り)と同じG難度だと思われます。
まずジョナサン・ホートン選手(アメリカ)のベーレから見てみましょう。
ベーレは1回目の宙返りで1回ひねってそのあとに2回宙返りを行います。


続いて「後方かかえ込み宙返り1/2ひねり前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり下り」です。
後方車輪から手を放し、1回目の後方宙返りで1/2ひねり、2回目は前方宙返り、3回目の前方宙返りで1/2ひねりという動きになります。


どちらも「後方かかえ込み3回宙返り1回ひねり下り」ですが、ひねりのタイミングが異なるので別枠になるのか、発表された場合に技名はつくのか、気になるところです。

2018中国選手権・団体決勝兼個人予選、つり輪1位の劉洋(リュウ・ヤン)選手の演技です。
つり輪のDスコア6.5は現在の世界最高値になります。
 
技順グループ
技と技の内容(通称など)難度
1ゆっくりと後方伸腕伸身逆上がり中水平支持
(後転中水平支持)
F

2
バランディン3
懸垂から伸腕伸身上水平支持
E
3バランディン2
懸垂から伸腕伸身十字倒立
F
4屈身ヤマワキ:ジョナサン
前方屈身2回宙返り懸垂
D
5後ろ振り上がり上水平支持
D
6ヤマワキ
前方かかえ込み2回宙返り懸垂
C
7後ろ振り上がり中水平支持E
8ナカヤマ十字懸垂
背面水平懸垂経過十字懸垂
D
9後ろ振り上がり倒立C
10後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下り
(かかえ込み新月面宙返り下り)
E
Dスコア:6.5(F2 E3 D3 C2)
Eスコア:8.950
得点:15.450

コートニー・タロック選手(イギリス)の「懸垂から伸腕伸身上向き中水平支持」の練習映像です。




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2018世界選手権・団体戦の日本と中国のDスコアを予想してみたかったという記事です。
私の予想では中国がおよそ2.0程度上回っていることになります。
赤色の数字が演技すると予想している選手のDスコアです。

■日本
私になりに考えてみたのが以下の表になります。

内村白井田中谷川航合計
ゆか6.07.25.75.96.019.2
あん馬5.75.55.46.4(6.6)5.817.7
つり輪5.75.45.46.16.017.5
跳馬5.25.64.85.25.616.4
平行棒6.16.06.36.36.218.7
鉄棒6.45.96.35.75.818.6
演技数
53433108.2
田中佑典選手があん馬の演技をするというのはこちらの記事を参考にしました。田中佑典選手のあん馬がDスコア5.4になっているのはNHK杯で予定していたと推測したものになっています。
田中佑典選手があん馬でDスコアを上げる、白井健三選手がコールマンを取り入れた構成を練習しているとの報道もありますので中国との差はもっと詰まると予想されます。

■中国
最近の中国は“かかえ込み姿勢で脚を閉じる” “あん馬の旋回の腰の高さ” “つり輪の力技の姿勢と静止時間をしっかりアピールする” などが意識されていて全体的に実施の質が高くなっており、DスコアだけではなくEスコアを含めて高得点を狙いに行っている印象を受けます。

私の個人的な意見ですが肖若騰(シャオ・ルオテン)選手、林超攀(リン・チャオパン)選手、鄧書弟(デン・シュウディ)選手、鄒敬園(ツォウ・ジンユアン)選手は代表入りがほぼ確実だと思います。
今年の世界選手権は個人総合のディフェンディングチャンピオンの肖若騰(シャオ・ルオテン)選手、昨年の個人総合決勝2位の林超攀(リン・チャオパン)選手、平行棒で驚異的な強さの鄒敬園(ツォウ・ジンユアン)選手に注目が集まりますが、中国のキーマンは5種目演技すると予想される鄧書弟(デン・シュウディ)選手だと考えています。
劉洋(リュウ・ヤン)選手と孫煒(スン・ウェイ)選手が代表に入ったとする2パターンを書きます。

1.劉洋選手が代表の場合:Dスコアに2.2の差がつく

肖若騰林超攀鄧書弟鄒敬園劉洋合計
ゆか5.96.26.25.3
18.3
あん馬6.35.8(5.9)5.96.1
18.2
つり輪5.75.66.06.16.518.6
跳馬5.65.65.64.8
16.8
平行棒6.2(6.5)6.46.47.0
19.8
鉄棒6.16.36.3-
18.7
演技数
45531110.4
現行のルールでつり輪の世界最高Dスコア6.5を実施する劉洋選手は実施も素晴らしいので15点台半ばの高い得点を狙うことが出来ます。
世界選手権初代表となる孫煒選手が代表になった場合、落下の危険性が高いあん馬と一発勝負の跳馬で少し不安がありますが、経験豊富な劉洋選手のつり輪は高得点が計算しやすいというメリットがあります。

2.孫煒選手が代表の場合:Dスコアに1.8の差がつく

肖若騰林超攀鄧書弟鄒敬園孫煒合計
ゆか5.96.26.25.35.618.3
あん馬6.35.8(5.9)5.96.16.218.6
つり輪5.75.66.06.15.717.8
跳馬5.65.65.64.85.616.8
平行棒6.26.46.47.05.719.8
鉄棒6.16.36.3-5.918.7
演技数
44532110.0
個人総合でもメダルが期待される肖若騰選手と林超攀選手の出場種目が4種目になりバランスがよくなります。

※鄧書弟選手のあん馬は2018中国選手権の予選で落下してしまったあん馬ですべて成功させて予定していたであろうDスコアを記載しています。また平行棒の屈身タナカはG難度で計算しています。

セルゲイ・オンビシュ選手(ウクライナ)の「リューキン」と「ザパタ」の練習映像です。

ロンダート~後転とび~リューキン(H:後方かかえ込み3回宙返り)


前転とび~ザパタ(G:前方かかえ込み2回宙返り1回半ひねり)

Шел 3 день на ковре💪

Sergey Onbyshさん(@onbysh_gym)がシェアした投稿 -

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